2000年のダメ投稿


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ふっ、やっぱりな

2000/12/15
Angelaさん

「ふっ、やっぱりな」も良かったが、私の息子の発する「ふっ、そうかな?」には大人の我々をたじろがせる何かがある。
 使用法に関しては、
「かあさんが、あんたを怒るのは、あんたを愛してるからよ」
「ふっ、そうかな?」
 とか、
「これからの若者なんだから、日本語をきちんと勉強しておけば、きちんとした職につけるわよ」
「ふっ、そうかな?」
 と、大人の不合理を見透かされるような、ゾゾーっとするトーンで言われるのだ。

 ふっ、やっぱりな。

紙が無いとき

2000/11/24
たつぼうさん

 先日、上司より「3センチ四方の紙で大きい方の用を足す」方法を伝授されましたので、世界の皆様に広めたいと思い投稿しました.以下の手順で行ってください。

手順1
3センチ四方の紙を4つに折りたたむ。
手順2
折りたたんだ紙の角をちぎる(開いたときに円が出来るようにしてください)。
手順3
出来た円に根元まで人差し指を通す。
手順4
指で汚物を拭う。
手順5
通してあった紙を上方にあげながら、指についた汚物を拭う。
手順6
「手順2」でちぎった、残りの欠片で爪を掃除する。

 これで、人類はもうトイレットペーパーが無いという恐怖を味わうことなく、毎朝のお勤めを果たせるでしょう。


 減点2。

そうねだいたいね

2000/11/22
潤さん

 子供の頃、ダジャレかどうかは知らないけど「今何時」と聴かれて、「おやじ!」 などと答える事が流行った時期がありました。その中で「オレンジ」だの「バンバンジー」だのと言った類は良く耳にしたのですが、M君の言った「オメーんちのおやじ!」には、いまだ感動すらしています。

 うちの田舎では「親爺、澱粉、画鋲」と時分秒が構造体で帰ってきました。

信頼値を2ポイント失いました」

2000/11/18
DARKEYE?さん

 初めまして。私は石川県の某大学の院生です。
 九月に、我が研究室はお隣り福井県へキャンプに行きました。夏休みシーズンを終えたキャンプ場は閑散としておりましたが、管理人さんに暖かく迎えて頂き、私達も楽しいキャンプを満喫しました。
 さて、二日目の夕食準備の折。私は紙コップが不足している事に気付き、割高ですがフロントで購入することにしました。そこで……。
「いらっしゃいませ!」「紙コップを買いたいのですが」「バラ売りですから、必要な分だけ取って下さい」「……これで30個あると思いますが」「では、630円になります」「……数えないんですか?」「信用します!」
 素晴らしい。信用します。胸が熱くなる一言です。信用します。もう二度と誰にも言ってもらえないかもしれません。信用します。大切に心の奥へしまっておきます。気持ち良くお釣りを受け取り立ち去ろうとしたその時。
「ところで……」管理人さんは続けてキャンプ場の設備や規則の説明をしてきました。私が昨日聞いたのと全く同じ説明です。……顔に疑問符を浮かべていると、「ああ、昨日到着された学生さんの方でしたか。てっきり、○○○の方かと……」
 私達の他に、某大企業の団体さんが今日キャンプにいらしたので勘違いされたようです。「どうもすみません」「いえいえ」と事無きを得たのですが……。
 管理人さんは突如紙コップの数を数え出しました。
 ……思わず「待てや兄ちゃん」と叫びそうになりました。
 一体何を基準に管理人さんは「信用します!」を破棄したのでしょうか。福井県民と石川県民との溝はそれ程までに深いのでしょうか。あるいはこれが世界的大企業に勤める社会人と地方大学の学生との格の違いなのでしょうか。でも彼らはその夜、禁止されてる打ち上げ花火を楽しんでおりました。この場を借りてチクらせて頂きます。
 それとも、もしかして、もーしーかーしーて、私の容姿や言動が信用に値しなくなったのでしょうか。「いえいえ」と返事した時、笑顔が気持ち悪かったから減点、とか。……あるいはあの時「待てや兄ちゃん」と叫ぶことが信用獲得の第一歩となったのではないでしょうか。もう手後れですが。

 素晴らしいコントのような展開でしたね。

初めましてコンバンミー

2000/11/18
birdさん

 私はもうすぐ三十路とゆうヤローです。仕事やめてもう三月ほどになりました。その間のシノギとゆえば貯金と情けない話ですが親の援助です。私はある職人堅気を必要とされる仕事をしていたのですが、あまりにも自分の腕のなさに嫌気がさし辞めてしまいました。辞めてからの一月程は職安など通っていたのですが、この不況時にそうそう仕事があるはずもなく、職安通いもやめてしまいアパートで寝たきり状態です。そのうち精神のほうをやんでしまい、抗精神薬、ハルシオンなど飲むしまつです。ところでハルシオンとゆうオクスリはすばらしいブツでありまして、一週間がやたら早く感じるのです。某NHKとゆう放送局の三チャンのほうのみんなのワンパークとゆう番組がありまして、おそらくは幼稚園児むけの番組だと思われるのですが、それに出ているミーオ事平田実音にほれこんでしまいました。この番組は週いちなのですが、例のブツを飲んでいるとアレ二、三日前にみなかったけてなかんじです。でもでもはやいとここんな生活空抜け出さないとマジで将来ホームレス決定、みたいな感じです。
 人間なんてララララー……。

 ハルシオンはやったことありますが、あんまり効きませんでした。むしろブロンの方が効きました。安上がりだか、なんだか。
 ところで、コンバンミーっていいですね。コンバンワー、コンバンユー、コンバンミー。スティービー・ワンダーのようです。

無題

2000/11/18
あやめさん

 私は小学校までは何もしなくても百点が取れるような子どもだったらしいのですが、今となってはルートの意味さえ全く分からない有様です。先の大学受験の為にも髪の毛だけは黒くしないと……。受験勉強もせずに、カラオケ行ったり(フリータイム六時間)この寒いのに市民プール行ったりファイナルファンタジー(ゲームですね)をもっかい解いてたりお庭にチューリップやら薔薇やらを植えてみたりツタヤでCD大量に借りた上延滞してみたりお化粧テクを磨いたりひと晩中パソコン触ったり今日は獅子座流星群を見ようと決意してたりするから駄目になるのですね。今日なんかこっそり猫飼ってるマンションに管理人が来たので、明らかにばれてんのに居留守使ってずっとお部屋で怯えてました。猫ちゃんが引っ掻いた壁紙どうしよう。そういえば電気が止まった事もあったなぁ。夜は蝋燭で過ごしたっけ。
 じゃあ、ぼちぼち流星を見に行きます。また来ます。

 学生の頃に住んでいたアパートで猫を飼っていましたが、やはり壁をばりばりにやってくれました。解約のときに困るなあと思っていたら、あんまり古いんで取り壊すということになって、助かりました。
 今のマンションはペット飼ってもよい契約なので、また黒猫を飼っています。でもやっぱり壁紙をばりばりにしてくれやがっています。築二年なんで、今度は取り壊しのどさくさで、というわけにもいきません。困ったなあ。

笛捨春

2000/10/29
トーストさん

 農村地帯にはコミュニティ限定の有線放送というものがあって、各戸に専用のスピーカーが設置されています。朝夕の決まった時刻に「運動会のお知らせ」だとか「今日の野菜の市場買取り価格」などといった放送が流れます。今はどうかわかりませんが、私が子供の頃にアナウンスを担当していたのは(多分)農協の事務のおばちゃんで、この人は関西のおばちゃんにありがちな「横文字に非常に弱い」という特徴を備えた人でありました。それはもう数々の逸話がありましたが、一番強烈に印象に残っているのは「農協フエステバルのお知らせ」です。
 ご飯を食べていた家族の手がぴたりと止まり、顔を見合わせて「ふ、ふえすてばるって……」と絶句した覚えがあります。おかげで今でも「フェスティバルホール」「フェスティバルゲート」などと耳にする度に、そこでは野菜の直販や農機具の販売が催されているような気がしてなりません。あ、ホールもゲートも大阪なのは単なる偶然でしょうか?

 私の田舎の有線は、単にスピーカーが設置されているのではなく、電話のように使えます。形状はまるきり黒い達磨電話そのもので、町内なら無料で話せます。私は「そういうもの」と思っていましたが、初めて見る人にとっては、電話の形状をしたものから「どこそこさんちに赤ちゃんが生まれました」などという音声が発せられるのはかなり不思議なことのようです。
 こないだ帰省したら、形状がプッシュフォン型に変わっていました。進化を遂げています。二十一世紀には無線の子機がつくようになるのでしょうか。有線の無線。なんだろう。

秋の夜長は長い

2000/10/26
疲労42さん

 秋の夜長は長い……。最近眠れぬ夜がつづく。
 更年期、EDなんて聞くが、俺もそんな年頃か。毎日会社では、切れた堪忍袋の緒が蘇生する暇もないほどだ。

妻「ねえ。ねえー」
夫「何言ってるんだ。ヤギじゃないんだぞ。駄目ダメ」
妻「ねえ。普通は……」
夫「普通は? そんなこと比べられないだろう。人それぞれなんだから」
妻「昔は、こうじゃなかった.」
夫「お互い様だろ!」 
「このブタが!」それだけは、どうしても言えなかった。
妻「ねぇ」
夫「四十過ぎたら、盆と正月でいいんだ」
妻「いいから、いいから。お願い。あぁ。いいなぁ」
 よだれがでそう。
 これって、野中幹事長も感じちゃう?
妻「こっちもー」
夫「何 言ってるんだ! つぎは、俺だぞ!」
妻「ねぇ あったでしょ!」
 うれしそうに耳くそを見つめる妻。
 妻は、高いびき。
 俺の、眠れぬ夜は、まだ続く。

 参加作品のようです。

曜日感覚

2000/10/20
keu_kegen(仮名)さん

 今日私は、いつも通り昼起きて、何もせずに時間をつぶして、17時にレンタルビデオのバイトに行きました。
 バイトは、18時に行けば良いのですが、特にもする事も無いし、一週間前にはじめたバイトなので、遅刻するのもなんだか駄目なので、10分で行ける道のりを「エッチラオッチラ」20分かけて自転車をこぎました。

 指定の駐輪場に自転車を置き、またまたする事がなくなったので、近くに有る駅の広場で、バカップルに混じりながら、夕暮れの無い曇り空の下、文庫本を読んだり、小腹が空いたので、マクドナルドで80円のチーズバーガーと120円のフィッシュバーガーだけを買って食ったりしながら、45分まで時間をつぶし、バイトに行きました。

 店に入ると、カウンターの連中が私に一斉に注目しました。
「はて、どうしたのだろう」
 仲の良くなった、私よりも3歳若い女の子は、くすくす笑い出している始末。
 訳も解らないので、とりあえず大きな声で「おはよーございまーす」と言っておいて、奥に有る控え室兼倉庫に入りました。
 控え室兼倉庫では、店長がパソコンの前で座っていました。そして私を確認すると、みるみる顔が苦渋に歪んでゆき、口を開くと言いました。
「keu_kegen(仮名)くん、今日は君お休みだよ。それと、何で昨日来なかったの」
「え、今日は水曜日で、18時からじゃなかったでしたっけ」
「今日は木曜日だよ……」
 店長の苦渋に歪んだ顔が「何でこんな奴雇ったんだろう」と、訴えかけてくるようでした。
 私は、平謝りに謝り、この痛い現状から一刻も早く脱出することに執心しました。
 考えて見れば曜日を気にしない生活は、8ヶ月続いていたわけで、曜日感覚なんてすっかり忘れていたのでした。

 家に帰りついて、ふと思い出して鞄を開けて見ると、今日返すはずだった、明日になると延滞料金を払わなくてはならないCDが……。
 財布の中身に説得されて、結局、もう一度笑い者になるためバイト先のレンタルビデオやに行く羽目になりました。

 私も学生時代にテレビ局のアルバイトを一日勘違いしてさぼったことがあります。外で遊んで帰ってくると、アルバイト先の報道局からかんかんに怒った声が留守番電話に入っていました。
 契約の切れる一週間前だったので、うやむやにやり過ごしました。その後しばらくして別件でクイズ番組の員数合せを頼まれ、同じ局に行ったのですが、報道局の人に合わぬようやたらこそこそ隠れ回っていました。
 ところで、「エッチラオッチラ」と「わーい、エッチだエッチだ」はとても似てますね。

ひょうひょう

2000/10/13
tomokoさん

 私はぽけーっとしているためか、よく街中で声をかけられます。
「アンケートにお答えしていただけませんか」
 いただけません。  とは言えないので、「急いでいるので」と言って(いるつもりだけど、声になってないかもしれない)それをかわします。
 しかし、お店のなかではなかなか店員さんの攻撃をかわせません。
「何をお探しですか」
 お店に入ると、すかさず攻撃されます。 大体私はお金を持たずに行動するので、服を買えるほどの所持金のないまま店に入ります。そうです、百貨店のヤングレディスファッションフロアとか、そのへんです。買いもしないのに、何故店に入るのかわからない方もおいでになるかと思いますが、見るだけショッピングと言うのは、非常に楽しい物なのです。
「へへへ〜」
 なんともならない下手な応対しか、私には出来ないようです。
「このシャツね、今日入ったんですよー。可愛いでしょ」
 店員さんは、こちらが曖昧な態度を取ると、すかさず臨戦体勢に入ります。
「可愛いですね」
 そんなこと言わなくても良いのに、私は言ってしまうのです。
「でしょ? 合わせてみます?」
 やめてくれ。
 とは言えないので、何となく言いなりになっています。
「よくお似合いですね。どうです? 気に入りました?」
 気に入るもなにも、こう言うのはそりゃあ好きだけど、私は金もってないのです。
「えへ、あの、いいです」
 いいです、というのは結構です、という意味らしいが、果たしてそう受け取ってもらえるのかどうか。
 とにかく、口では上手い具合に防御が出来ないので、ついには体で逃げます。
「他のお店も見ますから」
 というようなどうにも変な言い訳を作って、足早に立ち去ります。
 どうしたら、他人を寄せつけない飄々とした生き方ができるのでしょう。

 方法はいろいろ考えられますが、いちばん簡易なものをひとつご紹介しましょう。
 まず、洗濯挟み二つ、三十センチ程度のゴム紐一本、百円ライター一つを用意してください。ゴム紐の両端に洗濯挟みを結わえつけ、一方に洗濯鋏にはライターを挟みます。これで準備は完了です。声を掛けられそうな場所に行くときには、これを取りいだし、空いている方の洗濯挟みを鼻に挟みます。
 この状態で、やや前傾姿勢となり鼻からゴム紐をだらりと垂れながら歩めば、たいていの場合、無用な勧誘から逃れることができるはずです。
 私も時おり試していますが、覿面の効果です。一度お試し下さい。

忘れかけていたのに

2000/10/8
トーストさん

 大阪の地下鉄の車内で、某美術系大学の学生募集のポスターを何度か見かけました。一面に巨大な文字で「芸術でメシが食えるか!!」と大書してあって、隅っこに箸を持った手のイラストが描き添えられていました。その箸はよく見ると絵筆になっています。ま、おもろいポスターやなあ、わはは。とはいきませんでした。なぜならそれは私の母校であって、思わず「メシは食えませんでしたすんません」とポスターに向かって謝ってしまいそうになりました。いや別に最初から「私はこれで食べていきたいんです」と思ってたわけではないし謝ることでもないんですけど、なんだかねえ。
 卒業したのはひと昔もふた昔も前だというのに、なにゆえ母校からこのようなむごい仕打ちを受けねばならんのでしょうか。ウケを狙って卒業生の古傷をえぐる広告。久しぶりの大阪訪問の悲しい思い出です。くそう。

 すみません。私はあれを見て「おもろいポスターやなあ、わはは」と笑っておりました。
 私の知人にもあの芸大の出身者が幾人かいますが、やはり喰えていないようです。

伝染することについて

2000/9/28
大坪五郎さん

 自動販売機のところにふらふらと歩いて行く。ここからの行動はほぼ半自動的に進む。財布から百円硬貨を取り出す。ちゃりんといれる。飲み物ランプが点灯する……。点灯する……。なんだ?
 ふと「返却口」を観るとさっき入れたはずの百円玉が戻ってきている。なんと百円玉まで駄目になってしまったというのだろうか。
 落ち着け。落ち着くんだ。返却口から百円玉を取り出すと今度は慎重にそっと入れてみる。ころころという音の後に自動販売機のライトが好ましい赤色に点灯する。どうやら百円玉は駄目状態から脱したらしい。
 よし、と次の行動に移る。「アメリカンしかもブラック」のボタンをえい、と押す。そうなるとかたん、という音とともに注ぎ口の脇にあるカウンタが時を刻みはじめる……。始める……。なんだ?
 自動販売機はなにしらぬ顔で(顔などないが)赤いランプをつけたままである。投入金額のLEDは100を示している。つまるところ彼は私からの、
「アメリカンしかもブラック」
 をよこせという要求をまったく無視したのだ。
 私は不安にかられてボタンを連打しだした。なにが起こっているというのだろう。ひょっとすると自動販売機まで駄目になってしまったのだろうか。この「駄目」というものは伝染していくものなのだろうか。伝染する、ということは、私がやっぱり駄目人間であり感染源であるということなのだろうか。いやそんなはずはない。そうだ。こうやってきちんとボタンを押せば大丈夫なはずだ。かちゃかちゃ。なぜランプがつかない。押し方が足りないとでもいうのか、それとも本当に駄目になってしまったのか。かちゃかちゃかちゃかちゃ。ころっ。へっ?
 小さな作動音とともに、カップが転げ落ち、出来上がりまでのカウントダウンが始まる。私はじっとその数字が減っていくのを見つめる。自動販売機は何事もなかったかのようにコーヒーを注ぎはじめている。まるで不安にかられてボタンを御し続ける私を、
「お客様。どういたしましたか? なにを御慌てになっているのでございますか?」
 と営業スマイルを浮かべながら小馬鹿にしているように。
 やはり私は駄目人間なのだろうか。いや、これは社会に適応ができるとかできないとかそういう次元の問題ではない。
 単なるマヌケだ。

 すみません。あまりに長かったために、大幅に割愛いたしました。
 しかも、私がなかなか更新しないもんだから、没投稿かと思わせてしまったようで、この方自身がご自分のサイトに全文を公開なさった模様です。
 私は、奇しくもこのご投稿にある自動販売機のような行動をとってしまったようです。やきもきさせましてすみません。基本的に没というのはありません。更新を怠けるのと、ごく稀にメールを紛失するのがあるくらいです。

野○ソ

2000/9/14
Gatohさん

 私はバス・フィッシングが趣味で週末などはよく竿を振りに出かけます。
 今年の夏は有休をとり、嫁の人の実家がある淡路島へ行きました。淡路には野池(農業用溜池)が多く、そのほとんどにバスが入っているという噂を聞いていたので、楽しみにしておりました。
 池に到着。
 私はおなかが弱く、翌日釣りに出かけるという場合は夜のうちに用を足しておくのですが、そのときは興奮して忘れておりました。もう、お察しのことと存じます。
 釣りを開始して10分も経たぬうちに猛烈な便意に襲われました。もちろん近くにトイレなどありません。というか、車まで歩いて戻ることすら不可能に思われました。
 とりあえず足元の岩に座り込み、迫り来るビッグ・ウェーブをしのいでいたのですが、我慢にも限界がありました。
 ダメか? ダメなのか?
 ダメでした。
 藪の陰になっているところへ移動し、周りに人の気配が無いことを確認しつつ、とうとういたしてしまいました。いつもは柔らか目な私ですが、このときは何故か、それはもう見事な大蛇がとぐろを巻いておりました。紙を所持しておらなかったため、靴下で尻を拭きました。靴下を使用するというのは、放便を開始する前に思いつきました。使用済みの靴下は、(ああ、ごめんなさい、神様)その場に捨ててきました。
 私は今年で28になります。でも、こんなことって、よくあることですよね。

 子供の頃、父親に教えてもらった都々逸です。
「橋の上からビチ糞垂れりゃ魚慌てて卵とじ」
 申しわけありません。何という父でしょう。

俺はあの娘と踊りたい。

2000/9/8
サイキッカージョーさん

 熊と踊れ、を読んでビックリ。あんな番組他に見てる人いたんだな……。でもあの熊を抱えたお嬢さん、菅野美穂に似てなかった?かわいかったのにね、故障中とはね。残念。
 でもいい、俺はあの娘と踊りたい。

 たしかに、菅野美穂にはちょっとは似てましたが、あのような薄ら甘い考え持っているようでは駄目です。
 私は、あの番組では、ひとりだけ極めて正しいこと言っているのに周りがドキュンばかりだったんで理解されず疎まれてた寺澤くんがお気に入りでした。

ごみパック

2000/9/3
生まれ変わって、コロヨンさん

 あっれ〜!? ゴソゴソ、ガサガサ、おっかしいなぁ〜?
 なになに? 日立ち、三菱し、ナショナレ、サンヨ〜ン、NEG。

 取付方法:下図に従い、板紙のミシン目より折り取り、セット方向に合わせて取付けて下さい。

 なるへそ。
 この掃除機はTOSHIBEだからぁ〜、え〜と、これだな!?
 むぎゅっ! ペリペリペリ! ポイ!!
 ほんでもってぇ〜、こっちがアッチで、あっちがコッチでぇ、むぎゅっ! ペコッ!
 ガリガリ! あっれ〜? おっかしいなぁ〜??
 はっは〜ん、これか? ペリペリ!ポイ!!
 ほんでもってぇ〜、スカスカスカ、スカスカスカ……?
 むむっ? スカスカだな〜。
 ボリボリ、むぎゅっ、ガリガリ、パコッ! パチン! シュ〜ンスカスカスカ。
 むむむむ!? バコン! ボコン! くるくるくる〜、バッコ〜ン!!
 う〜ん、むむむ、ガチャッ! ひゅ〜んドッカ〜ン!!
 ギーコー、ギーコー。きょろ……きょろ ギーコー、ギーコー、ギーコー……。

 なんですか。

ロードムービー

2000/8/30
トーストさん

 私は毎日バスに乗って通勤している。電車でも通えるのだが、なんとなくバスが好きでのんびりと通っている。
 私の使っている路線には、時々変なバスが走っているのでそれも魅力のひとつである。今流行りのラッピングバスも最初は驚いたが、それよりも問題なのは「観光バス」である。つまり観光バスとして走っていた車両を、路線バスとして流用しているのだ。かなり古い。見たところ、手を加えてあるのは行き先表示のシステムと降車用ボタンを取り付けてあることのみ。二人掛けの座席が二列、奥までずうっと続いていて、席の前には折り畳めるコップ置きだとか、小物を入れるための網なんかが付いたままである。座席に張ってある布地も、擦り切れてはいるがちょっとゴージャスな感じである。初めてこのバスに遭遇した時は、乗ってもいいものかどうか悩んでしまった。だって通勤だし。二百円払って十分か十五分くらい乗るのに、このような車両で良いものかと。
 今ではすっかりお気に入りで、バス停で待っていて遠くにこの観光バスが見えるとにんまりしてしまうのだが、ちょっと困ったところもあって、それは想像力が暴走してしまうことである。観光地でもない場所を観光バスで走っていると、どうも大旅行の途中であるかのような錯覚を覚えてしまう。天気が良かったりすると、「ああ、何日もバスで旅して来たなあ。町に着いたからダイナーで豆の煮込みとビールでひと休みしよう。食後にはコーヒーとチェリーパイだな。モーテルに泊まって、明日中にはサンフランシスコに」などと考え始めてしまうのだ。もちろんBGMはライ・クーダーである。しかしふと我に帰ってバスを降りるとそこはサンフランシスコでもシカゴでもなくて、まだ半分寝惚けたようなオフィス街なのだ。バグダッド・カフェではなくドトールに入って朝のコーヒーを飲む。がっかりだなもう。

 ああ。豆の煮込み。私も西部劇なんかでこれを見るたびに憧れるんですよね。とてもおいしそうで。ただの豆なんだけどな。ギャートルズの肉みたいなもんか。

なぞのウチウ人

2000/8/22
長谷川(まさし)さん

 ある宇宙人が地球に降り百科事典にものすごく感動したそうな。
 そしてそいつはそれを持ち帰りたいのだけれど宇宙船にはスペースがない。だから次の方法で百科事典を全て記録しました。

1.長さ1ケムール(宇宙単位)のなぞの金属を取り出す
2.百科事典の文字を全て数字に置き換える
3.そのすうじが0.12345だとしたら0.12345ケムールのトコにてんをうつ
4.わけのわからぬ地球人を尻目に颯爽と去る

「ダウンサイジング」を見たら思い出しました。

 私が文章中に書いた「百科事典棒」を解説していただきました。ありがとうございます。
 ご存じでない方のために、ちょっと補足を。
 上記 2.のところですが、具体的にはすべての文字にコードを当てます。例えば英語なら大文字小文字数字記号あわせても百文字程度でしょうから、
 A=000
 B=001
 C=002
 というように、すべての文字を三桁の数字に直します。
 次に、たとえば This という語ならそれぞれの文字に対応する数字三桁かける四字で十二桁の数に直します。このようにして辞典のすべての文字を順に数字に変換して並べるとものすごい桁になります。
 最後にこの数の頭に0と小数点をつけ、上記の 3.のようにします。
 宇宙人は自分の星へ帰り、点を打ったところまでの長さを正確に、ものすごく正確に計測します。すると、もとの数が得られますからこれから、頭の0と小数点を取り去り、殘りを三桁ずつ、最初の対応表どおりに文字へと直してゆきます。すると、もとの百科事典の情報が再現できます。
 これが「百科事典棒」の概念です。私は小学生の頃に初めてこれを知り、素晴らしい発想だと感心したものですが、何のことはない、コンピュータでのデータ通信そのものなんですよね、これって。

細長くて薄い

2000/8/20
洗井洗造さん

 とてつもない発明品を考えてしまいました。

 読みかけている本をあとで読みたい時に便利な発明です。
 この発明品は細長い長方形で薄い素材です。
 これを現在読みかけているページに挟めば、あとで読むときに素早くページを開く事が可能になります。
 人類はもう読みかけているページ番号を覚える必要がないのです。

 どこかで聞いた話にこのようなものがありました。
 昔あるところにとても算数が好きな小学生がいました。ところが彼は貧しくて上の学校に進めませんでした。教師は彼に「学校に行けなくても挫けずに算数に励め」と言いました。
 それから二十年も経ったある日、ひとりの男がこの教師の家を訪いました。男はすでに立派な大人になったあの小学生でした。
「先生、僕は自分で研究を続け、遂にすごい発見をしてしまいました。世界中に発表する前にまずお世話になった先生に見ていただこうと」
 そういって男が差し出したノートには、あまりに基本的なあの二次方程式の解の公式がありました。
 つまり、いくら独力で成し遂げたものすごい発明発見であっても、それが既に存在するものであればまったく価値はないのです。
 悲しむべきことですが、お書きいただいた発明品はすでに存在します。
 それは、「物差し」というものです。

読めませんでした。

2000/8/17
ねむいさん

 ここのお話を読んでいて、だめだったことおひとつ。
 第327回の「人類みな鰯」を読んだのですよ。でも、意味わかんなかったのですよ。んで、同僚に「人類みな鯖」ってどう言う意味かなって聞いたたら、「それは、鯖じゃなくて鰯。」だって。
 ずっと「鰯(いわし)」じゃなくて「さば(鯖)」だと思ってました。すると意味判りました。いやしね。そう思っていたやつは、俺だけじゃないはず!! 正直に答えなさい。そしたら先生ゆるしちゃうよ!!
 俺だけか……。
 やっぱりだめでした。
 しょぼん。

 ちなみに、これは私も最近知りましたが鰯は和字だそうです。

おたんちん

2000/8/17
ねむいさん

「おたんこなす」の語源は「おたんちん」ですか。良くわかりました。ところで、「おたんちん」ってどのような意味なのですかな??
 想像するに男性のシンボルこと「おち○ち○」が短いことを「短珍棒(たんちんぼう)」と呼び、丁寧に「御」を付けて長いので「棒」を省略して「御短珍(おたんちん)」になったのではないかと思います。ということで意味としては、ズバリ「短小」という意味でしょう!! 当たったかな?

 そうそう、だめな話しもしましょうね。
 私は会社でLANの管理者(アドミニストレーターというんだぞ! えらいんだぞ! えんっへん!)をやっておるんですが、最近の若いもんは就業時間中にインターネットでエロサイトやらバカサイトやらダメサイトやらを見まくっているに違いないと思い、サーバーにウェブサイトへのアクセスログを残すようにしました(もちろん、だれがアクセスしたかも判るようIPも残るようにです、ふっふっふ)。それでこの前「不正を暴く、正義のアドミニストレーターだっ!! 俺は!!」ってな感じで、そのログを見ていたら、1人だけすごく大胆に就業時間中に、エロサイトやらバカサイトやらダメサイトを見まくっているやつがいたのです。んで、IPからそいつを割り出してみると、僕でした。僕以外は、みんなまじめな人ばかりなんです。僕の会社。みんな、もっとエロサイトやらバカサイトやらダメサイトを見てくれよ!!

 そうそう、飯島愛のビデオ、だいぶ前に女房に見つかって捨てられちゃいました(こっぴどく怒られたうえにです、しょぼん)。ので、もう無いのです。あしからずです。

「おたんちん」の意味は「おたんこなす」です。広辞苑にそうありますから、間違いありません。

亜流列島

2000/8/15
茶漬け閻魔さん

 ミッション・インポッシブル2。よく入ってますねぇ。こないだ映画館行ったんですねどねぇ。この映画だけはウントコ人入ってますわ。いや、私も観たかったんですけどねぇ。MI2だけやなくてTAXI2とか、いろいろ観たいのあったんですけどねぇ。「連れ」の都合で、観たんは「ピチューとピカチュウ」ですわ。ほんま、情けないですわ。
 ところで、ダイハード2とか、スティング2とか、たいがい「○○○○2」ってついた映画は失敗するもんやねんけど、MI2は1を凌ぐ人気を誇ってるみたいですねぇ。かの伊丹十三監督もマルサの女2には抵抗あったらしいですよぉ。でも東宝の横槍でどうしてもつくらないといけなかった。だからあの後に作った、題名忘れたけど、シリアスな映画作って失敗したでしょう。監督としては、2回もヒット出したんやから、今度は採算度外視して自分の作りたいもの作るって我儘言えるみたいですよ。確かスピルバーグもシンドラーのリスト作る前に、バックトゥザフューチャーか何かの2こしらえたんやなかったですかねぇ。
 まあ、映画はまだ監督がいっしょなだけ許せるけれど、他のもんって、結構、ヒットした猿真似って多いでしょう。どれもこれもが、結局、亜流で終わってしまう。日本って、割とそういうとこありますよね。
 でも、私、なぜこのヒット商品の二番煎じが出ないのか不思議で仕様がないのがあるんです。何だと思います? ……まあ、ヒット商品というよりも、ロングセラーといったほうが良いでしょう。
 東海漬物さん。なぜ「きゅうりのキューちゃん」の二番手三番手を出さないのですか?
 私、大阪は泉州のもんですけどねぇ。例えば、泉州の水なす使って「なすびのナッちゃん」とか、「はくさいのハクノスケ君」とか、「タクアンの沢庵和尚」とか出したら、そこそこ売れると思うんですけどねぇ。いっぺん皆で、「きゅうりのキューちゃん」に変わるヒット商品の名前、考えてみません?

 では、私も。
「きゅうりのキューちゃんの逆襲」
「きゅうりのキューちゃんズ」
「きゅうりのキューちゃん2 ぼくのいとこもきゅうりだった」

チェインスモーク

2000/8/15
Short Peaceさん

 煙草の好みと女性の好みの相関関係を研究した人はいたらしいが、煙草の銘柄と、その人の「成り」には、関係があるだろうか?
 私はあると思う。けれども、それは30歳を過ぎた人にしか当てはまらないとも思う。
 煙草を吸い出した頃のことを思い出してみるがいい。その煙草を本当にうまいと感じて吸う20代(10代でもよい)がいるだろうか。コマーシャルフィルムの影響とか、親父や先輩が吸ってたからとか…とにかく、20代の煙草はそれをうまいと思って吸うのではなく、吸う行為に憧れる時期なのである。世阿弥で言えば、「形より出でて、心に入る」の方なのである(まあ煙草の場合は「形より出でて、肺に入る」だろう)。
 かく言う私も、煙草だけは、いっぱい浮気をした。「百人斬り」には及びもしなかったが、「50銘柄斬り」くらいは達成しているのではないだろうか。私が大学生の時には、よもや洋モクブーム。円高の影響で、それまで高嶺の花だった洋モクが、とても身近な存在となり、ラーク、ケントに始まって、キャメルやラッキーストライク、果てはジタンまでと、色の道ならぬ煙の道を突き進んだ。それだけではない。映画や小説に影響されて、洋の東西を問わず、いろんな銘柄を試してみた。ゴッドファーザーを見た時には葉巻を買って、火をつける前に先をかじってプッと床に吹き飛ばしてアルバイト先の掃除のおばさんから苦情がきたし、誰だか忘れたけれど、ある音楽家の生涯をつづった映画を見た時には、その音楽家が愛用していたパイプにそっくりの形のものを探してきて、家でモクモクと吸ってたら、「ふすま紙がまっ茶色になるから、頼むからパイプだけは止めておくれ」と死んだ母ちゃんに懇願されたし、鬼平犯科帳で中村吉右衛門が煙管をうまそうに吸っているのをテレビで見たら、今度は煙草盆を買ってきて、吸った後の灰を竹の管へ落とそうと思ったら失敗し、畳を焦がして

(以下文字化けでした)

ルームにはお世話になりました。
 そういう私も、今はひとつの銘柄に落ち着いている。これも映画の影響なのだが、ある映画で脇役のおっさんが、両切りの煙草をうまそうに吸っていたのである。両切り煙草というのは、吸うのに少しコツが入って、煙を吐き出した後に、唇に紙巻の紙がついていないか、舌で確認をしなければならないのである。その表情が誠に格好よろしかった。それ以来、私はずっと、時流に反して煙の多い両切り煙草を愛飲している。煙が少ないのは、バルサンと毎日香だけで十分なのである。これが、私の「成り」である。
 ところで、昔気質の作家というのは、よく煙草を吸っているところを写真におさめられている。確か私と同じ煙草は、藤本義一さんが吸っていたっけ。左手に煙草、右手に万年筆で原稿用紙に向かっている姿というのは、作家の定番みたいなものだった。だが、21世紀の文豪の写真はどうなるのだろう。まさか、くわえ煙草でキーボードを叩くという訳にもいくまい。悪くすれば「あの作家、ちゃんと仕事してんの」と、執筆活動そのものに対して読者に疑いの念を抱かれかねない。ぜひぜひ、近い将来、愛煙家の作家諸氏のために、ザウルス形式の本格的な入力装置を開発してほしいものである。

 途中文字化けで読めませんでした。
 私が代わりに埋めます。

「畳を焦がして、あわてて水をぶっかけた。そのまま抛っておいたらしばらくして茸が生えてきた。金がなくて空腹のときにはあのマッシュルームにはお世話になりました」

 あたらずとも遠からず、ではないでしょうか。

見てはいけないもの

2000/8/9
Uchanさん

 知らなければ良かった、気付かなければ良かったと思う事は生きる上ではいくらでもあることだろう。
 その日、私は仕事が一つ無くなり、久しぶりに本屋をぶらついていた。特に欲しい物があるわけではなかった。小説などを立ち読みし、気に入った物を一つ手に取る。
 思えばここで、真っ直ぐレジに向かっていれば今頃これほど苦悩する事も無かっただろう。その後私は、雑誌コーナーに行き、バンド系、それもプレイヤー系の物を手にとってパラパラとめくり始める。特に気になる記事も無かったが、やはり買っていこうかと迷っていた。
 その時、一人の女性が私に声をかけて来た。
「その雑誌、買うんですか?」
 お目当ては私の持っている雑誌らしい。
 特に買う意思は無かったので、「ああ、どうぞ」と言い、私は彼女の方に視線を向けた。――私は、持っていた小説を取り落とした。まるで三文小説一場面だ。まさか本当に自分の身にそんな事が起こるとは思いもよらなかった。
 彼女はぴくりとも動かない私に対し怪訝そうな表情を見せた後、あのそれじゃとか言いながらレジに向かった。
 落ちた小説を拾い、少し急ぎ足で自分もレジに向かう。この場から離れたら、もう二度と会うことは出来ないだろう。また会ったとしても、その時同じ様とは限らないのである。
 彼女の後について勘定を済ませ、声をかけようと思った。しかし女性に声をかけるのが元々苦手な私にはどう声をかけていいのか全く分からない。
 すぐに外に出てしまう。幸いにも彼女は歩きのようだ。少し近づくが、やはり声をかけるのはためらわれた。その時。彼女が声をかけて来た。
「何か御用ですか?」
 その言葉には答える事はできなかった。元々どうするべきなのか自分にもよく分かってはいなかったのだから。
「いや、何でも無いよ」
 そう答えたのが果たして結果的に良かったのかは分からない。
 私は今、家で少し後悔している。又、仕方なかったとも思っている。それはそうだろう。
 見知らぬ女性に「チャックが開いてますよ」などと平然と告げられるほど俺の脳は病んではいない。
 彼女は、いつ気が付いたのだろうか。私には、すでにこれっぽっちも関係の無い事だが。

 電車の席に座っているときに、自分のチャックが開いているのに気づいたときほど困ることはありませんよね。
 直すわけにもいかぬし。

ロシアントイレット

2000/8/2
たいめんさん

 たとえばトイレに急ぐ余り、ふたが空いてるかをチェックもせずに用は済まして知ったり……。後始末が大変だった。
 今年ロシアに釣りに行った時空港でトイレに行ったんですが少々汚かったので隣に移りました。雑巾やらなんやらがやたらぶらさがってたんですが「まあロシアだし…」とたいして気にもせずしちゃってさて流そうとしたところ……。
 そこはトイレではなく掃除道具置き場、便器ではなくモップ洗い用のシンクだったのです。だって暗かったしトイレそっくりな丸い形だったし便座はある方が珍しいお国柄だし……。
 慌ててなんとかしようとしたんですがいくら下痢便でも洗い場の細いパイプで流せるはずありません。あやまっちゃおうかとも思ったんですが飛行機の時間まぢかだしどっか遠いところに連れてかれそうな気もしたのでそのままばっくれてしまいました。
 ソビエツカヤバガニー空港の清掃係の方、あそこにうんこしたのは僕です。すいません。

 シベリア送り。

人の話を聞こう

2000/7/25
バリィさん

 うちの会社には「あるつ」がいる。かなりご年輩の方だ。
 ある日、あるつが皆に説明をしていた。すると、彼は急に怒り出した。
「おめぇら! 人が大事な説明をしてるのに、メモもとらないとはどういう了見だっ! 覚えていられるのかっ?!」
 我々はどきっとしながらもメモを取り始めた。
 5分ほどが経過したときにまた彼は怒り始めた。
「おめぇら! 人が大事な説明してるのに、下向いて何か書いていやがって、どういう了見だっ! 真面目に聞く気がないのかっ?!」

 顔をあげたまま手帳にぐるぐる渦巻きを書くのが正解でしょう。

短縮13番

2000/7/25
バリィさん

 うちの会社には「たっちー」(仮称)がいる。
 ある日、会社に電話がかかってきた。たっちーが電話に出る。
「はい、はい、OOは今、XXという場所にいます。電話番号ですか? はい、短縮13番です」
 その場にいる者を虚脱感が襲う。電話の向こうの人は何やら困っているらしい。私はたっちーにやさしく教えてあげた。
「ね、たっちー。ほら、この電話機なら短縮番号13番にXXの電話番号が入っているけど、他の人の電話機にこの短縮番号が入っているとは限らないだろ?」
 彼は満面の笑みを浮かべながら、我々の部屋の電話機を指さし、「いえ、どの電話機も短縮13番にはいっていますよ」と答えた。

 私は会社の短縮110番を掛ける際、よく「短縮」ボタンを忘れてしまいます。お巡りさんすみません。

それは高すぎ

2000/7/25
バリィさん

 うちの会社には「たっちー」がいる。
 ある日、たっちーは急いで、東京から北海道にMOを送らなければならなくなった。皆が急いでいる。
「いくらかかってもいいから、大至急届けてくれっ!」
 たっちーはそう言われたらしい。
 だからって、バイク便で200万円以上って。

 いやいや。ネットワークネットワークいってますが、最終的には人力ですよ。
 そういえば、昔読んだプログラミング関係の書籍で、大学構内の別の場所にファイルを転送するのにいちばんはやい方法は、という問題があり、答えが「犬に結わえて運ばせる」でした。

ダメ人間改造プログラム

2000/7/24
Motonaga.comさん

 ダメ人間を改造するフリーソフトを作りました。動かなかったりと、問題はいろいろですが、日々ダメ人間を改造する方法を追求すべくがんばっております。

 拝見しました。ダメ人間向けだけに動かなかったり大変なのでしょうね。

ダメなベースの話

2000/7/21
futomataさん

 高校生のころ、ロジャーグローバーにあこがれて、というかディープパープルにあこがれて買ったベースがリッケンバッカーのコピーモデルでした。
 最近の高校生は「ぎぶそん」だの「ふぇんだぁ」だの、いわゆる本物を使いまくっていやがってこのやろうです。
 当時の高校生にとっては「本物は遠くにありて思うモノ。近くばよって目にも見よ」というのが共通見解で、実際に買うのは「グレコ」とか「フェルナンデス」とかの、いわゆるコピーモデルっていえば聞こえがいいけどはっきりいうとニセモノ、というものばかりでした。
 それでも、購入にあたってはカタログを集め、楽器屋をめぐり、ずいぶんと検討した上で購入したものです。

 で、私のリッケンバッカーモドキは「JooDee」というメーカーのものでした。いろいろ調べた結果、リッケンバッカーのコピーモデルにしては安い、外見はしっかりしている、ちゃんと一本通しネック、などが決め手になりました(このとき、ちょっとした見落としというか見間違いをしていたんですけどね)。

 私は今に至るまで、楽器にはなにかしら手を加えないと気が済まないという性格です。ピックアップを交換したり、回路をいじったり、ヘンなスイッチつけたり、エフェクター埋め込んだり。で、この時のリッケンバッカーモドキ君は、一度フレットを抜いてフレットレスにしたあと、もう一度自分でフレットを打ち直したりしてました。当然ボロボロで、高校生最後のコンサート(ライブ、などとはいわないぞ)のときにはもうやっと音が出るという状態でした。
 で、そのコンサート(うう、本当にそういっていたんだよぅ)の時、確か四人囃子の一触即発だったかなぁ、ベースソロをやることになっていて、そのソロがまわってきました。べしべしぃ、っとソロを弾くうちにこんなことを考えました。
「ああ、うっとぉしいなぁこのベース。もう新しいの欲しいなあ。そういえばバイトの金入ったから新しいの買おうかな。うんそうだ買おう買おう。そしたらこのベース、誰かに売るかな。うーんでもこんなボロ、だれも買ってくれんだろうし……」
 びろびろろーーん、べしべしぃ。ソロは続きます。
「そだ、ここでこのベース壊したろ!! リッチーブラックモアだ! いくでぇーーーー」
 おもむろにベースを舞台に叩きつけました。普通、楽器は丈夫にできているので壊すのには時間がかかるモノです。ところが。このJooDeeくん、一撃でネックとボディがぽっきりと折れてしまいました。
 ん? リッケンバッカーって1本通しネックだろ? なんでそこが折れる? そこが折れるのはセットネックという証拠だろぉ?
 混乱するアタマで友人のベースを借りてなんとかコンサート(ううんもぉ)を終了、お家に帰ってカタログを引っ張り出しました。
「一本通しネックってかいてあったよな、確か。ちゃんと調べてから買ったんだもんな。くそう、文句いってやるぞ! お、あったあった。ほーらちゃんと書いて……うぐっ!」
 そこにはしっかりとこう書かれていました。
「一本通し指板」

 ストラトキャスターのレプリカ買うなら、フェルナンデス。レスポールならグレコですね。
 フェルナンデスのロゴはなんとなくフェンダーに近いし、グレコのロゴはギブソンと結構似てますから、誤魔化しやすい。
 もちろんリッケンバッカーのレプリカ買うならベッケンバウアーです。

おたんこなす

2000/7/19
ねむいさん

 悪口のなかに「おたんこなす」ってのがありますよね。
 あの、「おたんこなす」ってどういう意味なのですかな? さいごの「なす」は「茄子(なすび)」の「なす」かな? でも、「おたんこ」ってのは???
 ちょっと、あやしい響きですな。

「おたんこなす」といえば、飯島愛の裏ビデオを思い出します。あれ、ナースのコスプレして、きゅうりとなすを両手にもってたっけ・・・。まさに、「お○んこなーす」。洒落です。笑え。
 ところで、下ネタはOKでしたっけ?  だめだったら、削除してくらさい。

「おたんこなす」の語源は「おたんちん」です。
 下ネタ大丈夫です。ついでにそのビデオ、こっそり貸してください。

これだからMacユーザは

2000/7/1
池田泰さん

 最近ですと、
「fdiskとformatの順番を間違えて2回formatすることになった」
 あたりがダメ。

「タイトルバーをダブルクリックして画面一杯になったウィンドウを見て舌打ちした」
「タスクバーを画面上端に置いていた」
「拡張子表示オプションを発見して意地悪な笑みを浮かべ、全て表示させる方をチェックした」
「DOS窓でわざとらしくls -laと打ち込んだ」

 というのもありましたが、だいぶ大人になったようです。
 そんな飼いならされてしまった自分が一番ダメなんじゃ、と突っ込みを入れるのもダメな証しかと。

 こんなダメ話にもならない愚痴を掲示板に書き込んでしまうあたりもダメ。

 これでは無間ダメ地獄。

 私は最近、真ん中ボタンで「新しいウィンドウでリンクを開」こうとしてしまいます。ないっちうねん。
 あとは、マックで右クリックしようとしたり。一緒やっちうねん。

数年前のはなし

2000/7/1
yokoさん

 なんかなあ、最近、つまんないことで怒ってばっかりで、よくないよなあ、おかあさん嫌いっていわれてもしょうがないようなことばっかりだよなあ、もしかして、すっごくかわいそうな状態になっているんじゃないか、わがむすこよ。おかあさんもたまには、え、そんなことしてくれたのってなことをしてあげないとな、そうだ、ランドセルんとこの時間割表が去年のままになってたはず、あれをかきかえてあげとこう。なになに、こくご、せいかつ、たいいく、おんがく、んでもって、つぎはさんすう、ずこう、ずこう、××、××……。いろわけもしちゃおうかな、こくごはあかね、さんすうはあお、たいいくはみどりかな。よおし、できた。すっごいきれい。いいじゃん、いいじゃん。

「あのさあ、せんせいが今日、懇談会のときにいってたんだけど、この間の5時間目のさんすうのじかん、教科書わすれたひとが半分くらいいたっていうんだけど、えつぐ(むすこ)はちゃんともってた?」
「もってかなかった」
「なんでぇ〜。おかあさん、わざわざ色わけして時間割かいといてあげたじゃん」
「あれ、まちがってたよ。あれみて時間割そろえたから、ぼく、わすれちゃったんだもん。おかあさん、木曜日に5時間目さんすうになってたけど、ほんとうは金曜日なんだよ。木曜日は5時間目はないんだよ」
「へ?うっそー!!アレッ?ほんとだあ、やっだあ、ごめ〜ん」

 月、水、金が4時間で火、木が5時間だとみたかんじ、美しいのよ。整ってるの。色合いもすっごいきれいで。だからさあ、なんか、つい、まちがえちゃったみたい。たまになんかしてあげようっておもうとこれだもん。

 クラスの生徒の半分くらいの印象に残るような美しい時間割だったのでしょうね。

パンツまでぬいでしまった

2000/6/30
みちのすけさん

 おとといの晩、どんな夢を見ていたのか全然思い出せないんだけど、ふと目が覚めると、パジャマ代わりのショートパンツと一緒にパンツを一生懸命脱ごうとしていました。パンツとショートパンツは重なった状態で足首までずり下がっていて(!)、私は考えようによってはとっても色っぽい、しかし、別の考えようによってはバカ丸出しの格好でした。
 一応、オンナなので、すごい恥ずかしかった。いったいどんな夢をみていたのでしょうか???

 西洋では尻丸出しで寝るのは、吸血鬼よけなのだそうです。
 吸血鬼を幻滅させる作戦なのかもしれません。

ロシア語で「星」だそうです

2000/6/28
トーストさん

 7月に、バイコヌール宇宙基地から宇宙ステーションのモジュール「ズベズダ」が打ち上げられます。この響き、なんだかとーっても頭の悪い宇宙人が出てきてベタベタのスラップスティックをやらかしてくれそうな気がするのですが。

「最悪の接触(ワースト・コンタクト)」ばりのやつですね。
 あるいは「農協月へ行く」あたりか。

ウソつきっすねぇ

2000/6/22
らぐさん

 とある夏の日、スイカの話題になりわたしの友人(男)に「スイカに塩かけるのもいいなぁ」とみずみずしいスイカに対してしみじみ語るとものすごい勝ち誇った表情で、「スイカに塩をかけるやつなんていねーよ!」とニヤついていました。

 そのときわたしは何もいえませんでした。
 しかし後日もうひとりの友人とその話になったときそのもうひとりのほうが「うん甘くなるよね」と語り、やっと会話がつながりホッとしていると、はじめの友人は「そんなこと言ってネーヨ!」と力を込めて主張しました

 なんと自分の発言をなかったことにしようとしはじめたのです。

 なんだかよくわかりません。

夫婦定食

2000/6/16
読者のひとりさん

 さいぜんから、妻とわたしが黙って早足なのは、なにも二人揃って競歩の練習に励んでいるからではない。口を開けばさきほどの定食屋の不手際に対する愚痴がこぼれそうで、さすれば会話の着地点はいさかいと分かっているので黙っておるのだ。前を歩く妻が首肯するかはともかく、以下のような運びになることは容易に推察せらるるからだ。
「まったく昼定食が昼にでてこないなんて、いったい商売ってものをどう考えていやがるんだ、あの定食屋は」
「商売ってものって、おまえさんこそ商売なんかしたこともない癖に」
「何を言ってやがんだい。こちとら人間だよ、人間ってのには想像力があるから、経験なんぞしなくとも十分に推測ってものが働くのさ」
「推測なんか働かさなくともいいから、お金になる働きをしたらどうだい」
「あ、そう来ますか、そう来ますか。おまえがそんな経験偏重者だとは知らなかった。しかしね、わたしは声を大にして言いたいね、一体、一人の人間がどれほどのことをその短い一生の間に経験できるんでしょうね。もうそのことから考えたって経験をふりかざすことがまったくもって無意味だってことが分かっちゃうね」
 いかにも、不毛だ。

 それもこれもあの因業定食屋のやつが悪いのだ。わたしと妻のたまの贅沢を台なしにしやがって。
 その日、朝から妻は不機嫌だった。理由は分からないが、なにか怒っているようだった。一間きりのアパートの畳の上に、いつものように寝転んではいるが、五感すべては、妻の怒りを察知していた。怒った女は車に乗せて外飯に出向くのだとわたしの経験が耳もとで囁くが、いかんせん車はもちろん財布すら持っていない。たとえ持っていたとしても、その中身がからっぽであることはわたしが保証する。しかしこの狭い部屋の中を妻が忙しく立ち働くたび、なぜかぴいぷうと風がこちらに向かって吹いてくるようで、たまらなくなったわたしは、上半身をおこした。
「き、君、今、お財布にはどれくらいお金が入っているの」
「千四百五十一円ですけれど」
「今日はこれからなんか用事あるの」
「いいえ、お掃除もお洗濯もすませましたし」
「お、お腹はすいてないの」
「そうですね、もうお昼ですから。支度しますわ」
「ああ、そうじゃなくて。あのね、ここからバスで二十分くらいのところに、消費税込み五百円でおかずが三品ついて、おみおつけとご飯はお代わりし放題、っていう定食屋があるんだけれど、行かないかな」
「ええ、構いませんけれど」
「そうか、構わぬか、では出かけようではないか」
 これだよ、これ。

 わたしはいつもバスに乗る時はそうするように、妻の後ろを歩く。わたしと妻がバス停留所に着くか着かないか、というタイミングでバスが止まった。いいねえ、幸先がいいよね、バスというのは好機の神様に似ているよね、前髪しかなくって、はっと気がついた時には後ろ姿を見せているだけなんだよね、いくら待ってくれって言ってももう後の祭でね、ははは、なんて前を行く妻に話しかける。妻は財布からバスカードを出して運転手に「二人」と告げる。わたしは妻の後ろにくっついてバスに乗り込む。ふふ、妻はバスのプリペイドカードを持っている。あのカードのおかげで、今日の遠出が可能になったのだ。有り難いことだよ。ヴィヴァ、バスカード。
 今日の外飯計画はもう万事上手くいったも同然。妻とわたしは並んで腰掛けて、陽の射し込むバスの中で、車窓を流れ行く風景を眺めながら、とりとめもないおしゃべりをした。
 仲良く、手をつないで。

「いやあ、すんません。さっき昼定食おわっちゃったんすよ」
 なに、なんのためにわざわざここまでバスに乗ってやって来たと思っているんだ。それもこれも五百円定食のためではないか。たまの贅沢に水をさしたのはどこのどいつだ。わたしは湯飲を持ったまま思わず椅子から立ち上がった。
「他だったらまだできますから」
 五百円定食以外はいらないんだよ、と言いたいがもうわたしも妻もセルフサービスのお茶には手を付けてしまった。ここで席を蹴って立ち上がる強さはない。がるるるると内心唸りながら、あわてて壁に貼ってあるお品書きの上に視線を這わせる。八百円、七百円、七百五十円、六百八十円、六百八十円焼き魚定食。それ以上安いのは見当たらない。
「じゃ、じゃあ、や、焼き魚定食」
「へい、焼き魚二つ」
「や、焼き魚でいいのかな」
 小声で妻に問う。
「ええ」
 妻はすましてほうじ茶をすすっている。なんと言う暴利。隣の席でのろのろと飯を喰っている若者の皿を見れば、昼定食は豚の角煮ではないか。豚の角煮と焼き魚の間に百八十円もの差があるとは到底認められない。なんでい、百八十円余計に出したらなんだかとたんにひどく不味い飯に思えて来た。こんなんだったら反対側のバス停留所からバスに乗って駅前の牛丼屋に行くべきだったんだよ俺は。
「あなた、もうめしあがりませんの」
 はっと顔をあげると、飯をすませた妻が、茶色いだけのほうじ茶をすすっておる。
「ああ、もう、いいかな」
 妻は伝票を掴むと、店の奥のレジに向かった。わたしは肩をすくめて、外に出た。

「じゃあ帰りましょうか」
 そう言うと妻はすたすた行ってしまい、バス停留所の前も通り過ぎてしまった。どうしたというんだ、あんなに不味い飯だったからわたしの腹はちっとも満足していないし、ここで家までのんきにお散歩なんかしたらますます腹が減ってしまうではないか。
「ねえねえ君、どうしてバスに乗らないんだい」
「お財布には残り九十一円なんですの。だから二人のバス代には足りないでしょう」
「だってほら、バスカードがあるじゃないか」
「さっきのでバスカードはおしまい」
「おしまいって」
「使ってしまったんですわ」
「使ってしまったの」
「だって」
「あ、ごめん、怒ったの」
「いいえ。でもあなたがあまり分からないことを言うから」
「じゃあ明日から君はどうやって仕事に」
「駅までは歩きますわ。電車の定期はまだあるし」
 すたすたすた。
 とぼとぼとぼ。
 肩を落として歩いても、そんな音出るはずないけれど。

 そうして妻とわたし、しおれた競歩選手のように歩いておると、前方左手にある公園が目に入った。陽を浴びて、餓鬼どもがころころと転がっておる。ああ無邪気な笑顔ってやつだ。まったく。いいねえ、子供は。何の心配もなくって。そう思うと思わず知らず歩が緩むではないか。ボールを追いかけている子供。すべり台に上がったはいいがその高さに怖くなって泣いている子供。意味もなくかけっこする子供。ベンチに腰掛けて日なたぼっこりする子供。ふふふなんて可愛いらしいの。妻だってあの可愛い子供の前ではひきつった頬も緩むに違いない。
「なあおまえさん、可愛いじゃねえか、いいねえ子供ってのは」「そうねえ」「おれたちにも子供なんてのがいたら、もう毎日楽しくって仕方がないだろうねえ。まわらない舌でおとっつぁん、おっかさんなんてよばれちゃってさ」「そうねえ、そうよねえ、おとっつぁん」「そうだよなあ、おっかさん」
 そうだよ、子供だよ。なんてったってカスガイだよ。たった五百円の定食のことで、いや大金だが、すきま風ぴいぷうの夫婦をつなぐのはやっぱり子供だよ。可愛いこの子のためならたとえ火の中水の中ってやつだ。なに、よそさまから見れば、吹き荒れるすきま風なんて目に見えないし、妻とわたしだって仲良くお散歩するちょいととうの立った新婚さんに見えるに相違ない。ふたりで公園なんか眺めながら、将来のことについてあれこれ夢を膨らませちゃったりしている仲良しに。
 わたしはさっさと歩いていってしまった妻に追いつき、その腕を取った。
「ねえねえ君、あそこの公園をごらん。楽しそうだよね。幸せそうだよね。あの可愛らしい子供たちやお母さんたちは、ぼくたちをどう見ていると思う」
 そうして妻の横顔をうかがうと、妻はしばし宙をみつめてこう言った。
「ひとさらい」

 読者のひとりさんの今回の文体模写は織田作。ではなく町田康でした。遂に、というか取るべくして芥川賞受賞なさいましたね。
 いつもありがとうございます。
 いっそ、ネタがないときにこの人に代わりに書いて貰おうかしら。

業務用

2000/6/4
hirohisaさん

 バイトで使ってたことあるのですが、あれってなかをきれいにするとき、ばっふんばっふんとしなければいけなかった気がするんですが。ええ、ばっふんばっふんと。

 業務用お爺さんを実際に使ったことがある人からのご報告でした。

ビーナス

2000/6/3
トーストさん

「び」と「ら」について考えています。
 なすびのび、かぶらのら。なす。茄子。かぶ。蕪。なすび。かぶら。び。ら。

 こういう場合の考え方として、他の類似例をなるべく多く集めて共通点を引き出し、一般論に敷衍するというのが最善であろうと思われますが、他の例が見当たらないのです。鮭とシャケ。油揚げとおあげさん。……これは類似例ではありませんでした。なすびとかぶらだけでは共通点は「野菜である」ことのみです。
 そこで仮説を立ててみました。仮説その1、方言。仮説その2、古語。しかしこの仮説には何の根拠もありません。ええい仕方がない、新村出さんに教えてもらおう。

 かぶら:アブラナ科の一年草。(中略)カブ。カブラナ。

 カブラナなんてのもありました。

 かぶ:カブラの別称。
 かぶらな:カブラの別称。

ふうん。ということは、元々かぶらであったものが「ら」を省略されたわけですね。ちょっとすっきりしてきました。じゃあなすびも?

 なすび:ナスの別称。
 なす:ナスビの女房詞。

 ほう。浴衣をゆもじと言ったりするあれですか。なんだか雅びな。雅びではあってもこれでは鶏が先か卵が先かではありませんか。辞典の罠。

 結論。なすびについてはさっぱりわかりませんでした。

「はこべら」と「はこべ」もそうですね。

大きな文字を掲げて

2000/5/29
篠原さん

 たしかに大きな文字を掲げている人はバカに見えます。
キースさんが仰るように我々が小渕君を知ったのはあの元号を発表する記者会見だったと思います。でも私はあのときなぜかしら新しい元号に思いを馳せながら次のような場面が展開されることを想像していたのでした。

 国会記者会見場。席を埋め尽くした記者達、小渕君の出番を待つ。
 舞台袖より小渕君登場。と思ったら出てきたのは小林亜星、会場ざわつく。
 亜星さん席にすわり、何事もないようなそぶりで話し出す。
「それでは、新しい元号を発表します」
 亜星さん、持っていた色紙を掲げる。そこには力強い毛筆で黒々と大きく新元号が。
「新しい元号は『E電』」

 これ、やってほしかったなあ。

 eコマースとかeビジネスと聞くと、つい小林亜星を連想してしまいますよね。

小学生は、天才だ!!

2000/5/27
甲地 史宜さん

 私が、小学生の時の友達に、猪口君という人がいました。
 彼は、学級会の時、元気よく「ハイハイハイ」と言って、先生に「はい猪口君」と言って、猪口君が、話す番となりました。
 猪口君は、何を思ったのか、「ウ〜ンとエ〜とア〜と、畜生〜忘れました〜っ」と言って、みんなから大いに笑われた。
 この話は、学校中に広がり、みんな猪口君の物まねをした。
 あんまり面白くはないかな!?

 はい。

ダメ人間 ver 0.02aについて

2000/5/24
ダメ人間愛好家(割れ鍋)さん

 私はかれこれ2年程、ダメ人間 ver 0.02aを愛用させて戴いております。使いやすさ、処理速度、ツールの豊富さを主眼に色々探してきましたが、ダメ人間 ver 0.02aは、私にとってまさに「痒いところに手が届く」アプリケーションでした。
 そんな ダメ人間 ver 0.02a ですが、些か古さを感じることも否めません。私としては今後も引き続き、ダメ人間を使って行きたいと考えておりますが、今後のバージョンアップ予定などがありましたら、差し障りのない範囲で結構ですので、お教えいただけると幸いです。

 また、有ったら良いなと思う機能としては、「自動メール送信機能」や「ふろ水沸かしすぎ防止機能」「挟み込み防止機能付きスイッチカバー」「ビデオ留守録遠隔監視機能」「アダルトサイト画像オート検索&ダウンロード」等があれば言うことありません。

 今後のアプリケーション製品の、より良い機能向上を期待しております。

 ありがとうございます。なかなか時間がとれず、バージョンアップがままならないのですが、次回のリリースではご要望の機能を取り入れるつもりです。
 他にも「液体でも吸い込める掃除機能」や、「高枝切断機能」も盛り込むつもりですのでご期待ください。

チャーリーの趣味

2000/5/24
トーストさん

 外国人名録、という分厚い本があります。紳士録の外国人版で、片手で持つとダンベル運動に最適です。最近改訂版が出たのでページをめくってはそのミもフタもない簡潔なプロフィール記述に腹をかかえておりました。
 そしてふとストーンズのメンバーを順繰りに探してみたところ、他のメンバーにはなくチャーリー・ワッツにのみ記されている項目があるのに気付きました。それは「趣味」。しかも「クリケット」。ああチャーリー、あなたというお方は何故にそこまで英国紳士なのですか。

 他のメンバーにどうして記載がなかったのか気になります。やはり書けないような趣味なのかもしれません。

未来の書物

2000/5/24
トーストさん

 職場で新しく買った本を整理していたところ、奥付に「2000年12月28日発行」と記されているものを発見しました。
 どこの時代から来た人かはわかりませんが、こんな証拠を残したら歴史が変わってしまってパラドックスが起きて大変なことに。気をつけないとタイムパトロールに捕まります。

「5月号」の月刊誌を買ったら、昨年の「5月号」だったことがあります。田舎の書店は油断できません。

 (無題)

2000/5/24
のりこさん

 私の会社には(おそらくどこの会社にも)定例取締役会という会議がある。定例があれば臨時もあったりする。
 さて、ご存じのようにキーボードはRとTが並んでいます。
 この間、臨時取締役会と書いたつもりが、珍事取締役会と書いて気付かずにメールを出してしまいました。
 おやじギャグのようなダメさに脱力。

 私もありますよ。打ち間違いではなく、速く打っているときに打鍵の順が前後して別の単語になってしまうことが。
 とりあえず「テスト」と打とうとすると、たいてい「鉄男」になってしまいます。
 tesuto が tetsuo になるんですね。アンジェイ・ワイダ。あるいは塚本晋也。

 (無題)

2000/5/23
クエシュションマークさん

 人間目先のことにとらわれると何も見えなくなる。
 大切なのは冷静かつ、広い視野である。
 しかしそれでも人間は興奮状態にあると、
 どうしても忍耐に欠けてします。
 たとえばトイレに急ぐ余り、
 ふたが空いてるかをチェックもせずに
 用は済まして知ったり……。

 後始末が大変だった。

「13日の金曜日」のどれだったか忘れましたが、蓋があがっているトイレに気付かず腰掛けた女子の人が「男どもめ」と悪態をつく場面がありました。
 アメリカさんはそんなことも確かめないものなのかと不思議でしたが、ほんとうにいらっしゃるのですね。しかも逆の例でしょうか。蓋を閉めたまま小用をたされたのですね。
 まあ、ジッパーが下がってないのを気付かずにするよりはよかったかと思います。

好日家の娘

2000/5/22
読者のひとりさん

 長い年月の後、雨期を迎えたジャングルの奥の椰子ぶき小屋のハンモックを臨終の床としていた、すでに将軍と呼ばれるようなって久しい男は、最後に郷里を離れた時に一族の屋敷に充満していたタルカムパウダーとオリーブオイルのにおいを思い出していたにちがいない。

 そのころ将軍は革命軍からも政府軍からも離れて二度目の休息期間に入っており、広大な荒れ果てた屋敷の、仕事部屋と呼ばれる一室にこもりっきりで、読書にふけっていた。その生涯の四分の一しか使われなかった名前フランシスコの愛称パキートで彼を呼ぶものたち、父親、同じ名を持つ親族、ジャングルでの戦いを共にした数人の腹心といったもうこの世にいない人びとの、ひそやかな訪問をときおりはうけていたものの、ほとんど部屋から出ることもなく、膨大な書物にひそむ紙魚の群れの中で毎日を過ごしていた。

 仕事部屋で進む静かで着実な崩壊の外では、将軍の孫娘、幼いコンスエロの眉間にくっきりと刻まれた三本のたてじわを消そうと、曾祖母のマヌエラが毎日毎日彼女の眉間にオリーブオイルをぬり込み、その上からタルカムパウダーをはたいていた。コンスエロは母親譲りの美貌の持ち主ではあったが、ある日気が付くと眉間に深い三本のたてじわを刻むようになっており、長じて後、同じ名を持つ娘たちと区別するために「眉間じわのコンスエロ」と呼ばれるようになった。
 コンスエロは将軍のふたごの娘、マリルスとマリソル、どちらかが産んだ子供であったが、一族の者はもちろん、幼いころからあまりに互いが似ており、常に行動を共にしていたため、産んだ当の本人でさえも、実際にコンスエロを産んだのはどちらだったのか判らないありさまであった。コンスエロの父親だと思われるイタリア人の英語教師にも問い合わせたが、一年以上たって届いた電報には「フメイ」としか書かれていなかった。マリルスのお腹の中にいたコンスエロをマリソルが産んだのだ、と言うものもあれば、その反対だ、と主張するものも出てくる始末であったが、結局は「アルマジロでなかっただけましだ」との将軍の一言ですべては片付けられてしまった。そのころコンスエロは「わたしたちのコンスエロ」と呼ばれ、この一族の子供が皆そうであったよう、知らぬ間に成長していった。
 コンスエロの眉間のたてじわに最初に気付いたのは、曾祖母のマヌエラであった。あやしげな香料作りで一山当てたころに比べると耳も目もずいぶんその機能を低下させてはいたものの、マヌエラはいまだ一族の要であることに変わりはなかった。マヌエラはある日、じめじめした食卓の下でパンをかじっているコンスエロをつまみ出し、マリルスとマリソルに自分たちの娘の顔をじっくり見るように命じたが、ふたりからは全く同じ答えが返ってきただけだった。
「壁土食いに夢中になるよりはましじゃない」
 マヌエラは何かもののけに憑かれてからじゃ遅いんだよ、とふたりに言ったが、マリルスもマリソルも特に興味を示そうとはせず、再び自分たちの仕事に戻ってしまった。
 その日から、コンスエロはマヌエラに見つかるたびに襟首を捕まえられて、眉間にオリーブオイルをぬり込まれ、タルカムパウダーをはたかれる羽目になった。

 その夜中、何ヶ月かぶりに仕事部屋から出て、青年の頃から追い回していた馴染みのマリーサのベッドに潜り込むべく勝手口へ向かっていた将軍の前を、体に真っ白いシーツをぐるぐると巻き付けたコンスエロがタルカムパウダーとオリーブオイルのにおいをぷんぷんさせながら横切っていった。将軍はふたごの娘たちを産むとすぐあの世へ行ってしまった自分の妻の名を持つ孫娘に声をかけた。
「ずいぶんいかめしい顔だ」
 将軍をつくづくと見上げてから、コンスエロは小さいがしっかりした声で、アナコンダを見たことがあるか、と、ますます眉間のしわを深めながら尋ねた。
「ああ、ジャングルでは何度も」
 とたんにその眉間の三本は消え、コンスエロは目をまるくした。
「アナコンダが恐ろしくて、そんな顔をしているのか」
 コンスエロはまばたきもせず、将軍の顔を見据えて、小さくうなずいた。
「ベッドに戻りなさい」
 再びコンスエロは眉間に深いしわを刻み、しかし素直に将軍の言葉に従い、自分の寝床のある、食卓の下へ戻ろうと歩き始めた。仕事部屋にこもりっきりだった将軍をついにあの世から訪ねてはこなかった妻と同じ名を持つ孫娘が体にぐるぐる巻き付けたシーツの一端がまるで蛇のしっぽのようにうねりながら闇の中に消えていくのを、将軍はしばらくの間見つめていた。

 こないだも文体模写を送っていただいた方だと思いますが、今度はラテン・アメリカ文学ですね。というよりずばりマルケスでしょうか。ありがとうございます
 それにしても気になります。この方、何者なんでしょう。もしかしたら案外ネット上の有名な人かもしれません。ふうむ。

納豆が好きだ!!

2000/5/19
甲地史宜さん

 私は、納豆が大好きです。あなたよりも、誰よりも、納豆が好き。
 まず、ご飯に納豆をかけて食べるのは、当たり前、素麺と一緒に食べるのは、最高。  シソを巻いてころもを付けて、天ぷらにするのも、更に最高。
 挽き割り納豆で、顔を洗顔すると肌はつやつやになり、鈴木そのこもビックリ仰天。
 納豆を食べた翌日は、おならが凄く臭い。まさにサリン並の臭さで、死でも知らない。
 納豆は、世界を救う!!

「更に最高」という言い回しがなかなかですね。しかし、納豆カレーに言及していないので、減点1とうことで。

珍道中

2000/5/19
きたさん

 いや、その、「やじさん」の次に「きたさん」を並べたかったというだけのことなんですが。
 え〜とぉ 、こんだけの話でして。
 はてさて、採用してもらえるんでしょうか。

 はい。採用いたします。しかし、フォローはしませんので悪しからず。

なんてことを

2000/5/13
やじさん

 聞きましたか? 4月29日の話です。
 五月小松姉妹に感謝する日では無くなってしまうのですよ! ああなんてことでしょう。記念すべき私の初投稿で出てきたネタなのに、あとで読んだら訳が分からないじゃないですか。
 と思ったら、みどりの日は5月4日に移るそうです。1日に移せば30日も2日も常に休みになるものを、政治家連中に庶民の感覚は理解できないのでしょうか。自分たちで改正した祝日法も台無しだし。
 とりあえず、6月2日の「ぐうたら感謝の日」を早く国民の祝日にして欲しいです。のび太万歳。

 とりあえず私は、ゴールデンウィークの間と前後の平日を「あかの日」「あおの日」「きの日」「ぴんくの日」「みどりの日」としてほしいと考えています。
「きの日」はもちろんカレーに感謝する日です。
 そして、くだんの「みどりの日」はやっぱりなぞなぞを出す日にすべきでしょうね。

相対性命名について

2000/4/21
下条さん

 はじめまして。下条と申します。最新のお話を愉しく読ませていただきました。

 特に、自分のいる階を「1階」その上を「2階」とする中華思想的絶対性命名から脱却し、「上の階」「下の階」という相対性命名を行うことを夫婦で確認した件は感動的でした。

 しかし、まだ不満が残るところがあります。
「私」「私の嫁の人」という、私を中心とした中華思想的絶対的命名がまだ残っているではありませんか。

 ここはやはり、相対性思考を導入して、「婿の人」「嫁の人」とするのが妥当かと存じます。ただし、この方式を導入すると、過去すべての文章にわたって、「私」という言葉を「婿の人」と変換する必要が生じますが。

訂正前:「私はカレーが好きだ」
訂正後:「婿の人はカレーが好きだ」

 もしくは「上の階」「下の階」方式をそのまま導入することも可能です。
 つまり、「上の人」「下の人」という命名で以下略ああまた下ネタかい結局。

 なんだかちっとも「はじめまして」の気がしない方からのご投稿です。はじめまして。
 婿の人ですか。なんだか無辜の人のようでもあります。あるいは中村だけに「ムコどのー」でしょうか。
 あまりに更新を怠けており、久しぶりに書いたのでちっとも冴えません。すみません。

詰まりましたか?

2000/4/20
ずづさん

 引越しの荷物詰めはもっとも苦手とする作業なので、心から応援しています。
 くれぐれも、引越しやさんが搬出している傍らで詰め物などなさいませんように。
 しかし、どうせ引っ越し先ではまたダンボールから出すのですから、いっそのこと、つめないで、ブルドーザーかなんかでがーーーっとすくってそのまま運んでざーーーっと新しい部屋に流し込んでもらったほうが楽な気がします。
 どこになにがあるかわからないのはどっちも同じだし。わからないなら、ダンボールの中よりは外にあって見えてたほうがマシ。
 そう思いません? あたしだけ?

 まったく同感です。
 よよよと泣き崩れている私なのです。
 今の私にいちばん必要なもの。それはどこでもドア。

宴の前/宴の後

2000/4/5
読者のひとりさん

宴の前

 ポトラッチといふものがある。
 これは通過儀礼の饗宴における主催者の財の蕩尽といふことで、宴会の主役がお客に盛大に御馳走することであらう。
 とここまで書いて、ポトラッチは北アメリカの習慣か南アメリカの習慣のどちらだつたかしらと思つて、手元にあつた『文化人類学キーワード』を繰つてみて、あつと驚いたんですね。
 この御馳走の宴は一度だけではない、続きがあるのです。ポトラッチといふものは貰ふだけではすまされない。宴会の主役がたくさんの料理と贈り物を振舞つたら、次はそのお客たちがこの主役を招ひて、より盛大な宴会を催さねばならない、とある。ただ贈り物を受け取るだけでは男が下がつてしまふのださうである。といふわけで、贈り物合戦は繰り返され、つひには宴会の主役がお客の目の前で、自分の高価な持ち物を焼いたり海へ投げ捨てたりするところまでゆくのださうだ。すごい。
 さうすることで、人びとに対して自分がどれほど寛大な男であるかを示すのである。
 ここまで読んでわたしは、もしかしたら政治的に正しい発言ではないのかもしれないけれど、そんなことで男を上げなくてはならないなんて、北アメリカでなくて日本に生まれてほつとしたのですが、しかしわれわれにだつて終わりなき贈り物交換はあるわけで、「出産祝」に対して「内祝」を返すけれど、これでおあいこといふわけではなく、お祝をくれた人の出産のときに「出産祝」を贈つて、やうやくこれで義務を果たしたといふ気持ちになる。
 さうしてみるとわれわれもポトラッチの心性とでもいふやうなものは持ち合わせてゐるわけで、いささか強引な考へではあるが、われわれも結婚披露の宴は、やはりポトラッチに倣ふのが自然の理といふものでせう。


宴の後

 その友人の結婚披露宴は盛大なものであった。
 私は招待客のひとりとして、無闇に明るいバロックの間の片隅に座っていた。宴がお開きになり、ずっしりと重い引出物を手にした私は会場出口で新郎新婦に挨拶をした。
「おめでとう。盛大なお式で」
「披露宴はポトラッチだからな」
 私は一瞬耳を疑った。
 ポトラッチ、何だそれは。
「ポトラッチなのか」
「ああ、ポトラッチだ」
 ためらうことなく、新郎である友人は繰り返した。
 ポトラッチ、それは少しだめなのではないかと私は思った。
 どのあたりがだめなのか。私が考えるところ、それは「ッチ」にあるように思えてならなかった。
「ッチ」
 この音の前で人はついついだめな気持ちになってしまうのではないか。
 だがそれは北アメリカのある習慣を指す言葉であった。
「北アメリカ北西海岸部に住むアメリカ・インディアンのトリンギット族、ハイダ族、クワキウトル族、チィムシャン族、ヌートカ族などの間で行われた競覇的な贈与交換を伴う饗宴」
 日立デジタル平凡社世界大百科事典の「ポトラッチ」の項目にはこうあった。
 さらに記述は続く。
「フランスの社会学者M.モースはポトラッチの本質を、贈与する義務、受け取る義務、返礼の義務、の三つの義務と規定した。社会的地位を保つためには、来客に対し贈物を贈与しなければならず、来客はその贈物を受け取り、返礼しなければならない」
 ここで私は愕然とした。すでに友人は贈与する義務を果たし、私もそれとは知らず受け取る義務を果たしてしまっている。残るは私の返礼の義務なのか。ちくしょう。
「受取や返礼を拒否すれば、社会的地位や威信を失ってしまうのである」
 私の気持ちを見透かすかのような大百科事典の記述である。いや、返礼といっても私の結婚はとうの昔に済んでいるし、社会的地位なんてものも威信もはじめから持ち合わせていない。
 返信用ハガキの「出席」に丸をつけた瞬間から、「一方の破産にいたるまで果てしない対抗関係」に知らぬ間に巻き込まれていたとは。恐るべし、ポトラッチ。
 大百科事典の記述は続く。
 「贈物の贈与ではなく、相手の目の前でみずからの毛皮や毛布、油入りの樽、家屋などを焼却したり、貴重な銅のプレートなどをたたきこわしたり、ときにはみずからの奴隷を殺したりすることによって、気まえのよさを誇示することもあった」
 油入りの樽や貴重な銅のプレートも気になるが、殺人までして維持する気まえのよさってなんだよ。
 しかし再び私は愕然とした思いになった。
 かの友人夫妻は新婚旅行から戻ったら、買ったばかりのノートパソコンを持って我が家を訪れることになっている。二人ともコンピュータは苦手だというので私がセットアップを引き受けていた。つまり私はすでに大百科事典いうところの「気まえのよさの示し合い」を始めてしまったことになるのだろうか。
 もはや私に残された道は、全財産をかけて続く果てしない饗宴合戦しかないのであろうか。
 なんにせよ出す料理は、やはりカレーだ。
 しかし贈物はどうする。
 とりあえず家には使っていないマザーボードがごろごろしているから、あれを客の目の前で破壊して一度目の饗宴としようか。
 マザーボードの壊し方もいろいろあるが、それはまた別の問題である。

 ありがとうございます。
 丸谷才一氏と宮沢章夫氏の文体模写ですが、私が真似るよりもずっと似ているので悔しいし、羨ましい。裏山椎茸。

元世界チャンピオンは、パンチドランカー

2000/4/1
甲地 史宜さん

 昔、クイズドレミファドンと言う、音楽のイントロを当てるクイズ番組があったのを、覚えているだろうか!?
 その番組で、芸能人大会が行われた時、ガッツ石松と具志堅用光ペアが、”でんでん虫虫、カタツムリ”の歌の続きを、歌いなさいと言う問題が出て、
 ”おまえの〜頭はどこにある〜足出せ、角出せ、赤トンボ〜”
 と元気良く歌い、ひんしゅくを買った。(実話)

 ガッツ石松については、連想ゲームでしりとりしたとか、トラックが後退するときに「ガッツ石松、五十円ください」と言ったとか、都市伝説が多く語られています。

印度人もびっくり

2000/3/21
トーストさん

 せっかくだからカレーの話をしよう。
 ある日仕事中に猛烈にカレーが食べたくなり、帰りに同僚を誘ってカレー屋に赴いた。以前から気になっていた印度カレーの店である。店構えはどこから見ても印度カレー屋。ダークな色調と怪しい置物、カレーのラインナップも普通のカレー屋と変わらない。ただ、噂には聞いていたのだが普通のカレー屋のメニュー以外に、普通の居酒屋にあるメニューも揃っていたのである。焼き鳥、揚げだし豆腐、もずく酢、焼きなす……。焼き物が多いのは、ナンやタンドリーチキンを焼く窯でついでに焼いているからだと思われる。
 揚げだし豆腐に心ひかれながらも、その日はカレーと決めていたのでカレーだチキンだナンだと注文し、今日も一日お疲れさまってことでビールを飲んでいたのである。しかしここはカレー屋でもあり居酒屋でもあった。アルコールを頼むと自動的に「お通し」が出てくるシステムなのであった。ターバンを巻いた、恰幅のよい、メタル印度カレーのようなウエイターが「はい、お通しでーす」と小鉢を置いていった。まぐろのぶつ切りであった。ええ、とてもおいしかったです、カレーもまぐろも。おいしかったですけどちょっと嫌。この小鉢が加わったことによってテーブルの上は割り箸としょうゆとスプーンと印度料理が入り乱れ、わからなくなってきましたby宮沢章夫。急いでまぐろを平らげて、なかったことにしてやった。
 次に行く時は居酒屋メニューで統一しようと思っていたのに、その店は次に行くまでにつぶれていた。

 後日、カレー好きの友人にこの店のことを報告すると「そのまぐろはインドまぐろに違いない」と断言した。そこまでは思いつかなかった。悔しい。そして何故こんな文体になってしまったのか自分でもよくわからない。

 そりゃ、インドまぐろに間違いありません。
 と始めて出鱈目を書こうとして念のため調べたら、本当にインドまぐろというやつがいるようです。出鱈目が書けなくて残念です。しくしく。
 ちなみに調べたのは「世界のマグロ」(マグロウヒル社刊)です。

あーれーまー

2000/3/20
甲地 史宜さん

 私がまだ、高校生だった頃、私は、北海道に住んでいた。免許取ったばかりの僕は、友達のよちゃんブーと一緒にドライブに行ったが、そこが悲劇の始まりだった……。
 私とよちゃんブーは一緒にある湖に行った。そこの湖水は真冬であったため、丁度凍っていた。
 ここの湖は、一応車は乗っても大丈夫なはずなんだけど、私とよちゃんブーがそこの湖に車を走らせているとなんか「ミシリ、ミシリ」という、音が聞こえて、なんだろうと思って、外に出たら、氷が割れ始めていたので、急いで逃げ帰った。とほほほほ。
 今回はちゃんと日本語を勉強をしてから、書き込みました。

 よちゃんブーさんは名前から察するに肥満の人なのでしょうか。だとしたら、氷が割れはじめた原因はよちゃんブーさんですね。
 今回は日本語を勉強なさったようで、ご苦労様です。
 でも、それはさておきそこまでいったら氷割って転落しないと観客は満足しないでしょう。ん。観客。

ただのずぼら

2000/3/11
yokoさん

 今シーズン最後のスキーに行こうということになって早起きをしたんです。なんやかや準備していざ行こうとしたらストックがない。あるべきところにない。
 部屋中さがして、車のトランクさがして、でもやっぱりない。そんな馬鹿な。よくよく考えると、スキー場の雪のなくなる、板をはずして歩き始めるところでおいてきたような……。とりあえず、ストックなくても借りればいいんだしということで、リフト引き換え券がある、3週間前に行ったと同じスキー場に行ったのでした。
 おそるおそるストック忘れたようなのですがと申し出てみれば、あったのでした。やっぱりすっかり忘れてたのでした。
 それにしても、今朝の今朝まで気がつかなくてよかった!

 なんだか知りませんが、よかった。
 最近私のコメントもずぼら。

静電気体質

2000/3/10
静電気男さん

 3月1日投稿の静電気体質の方と同様、私も静電気体質です。
 以前勤めていた会社には○ロックスの○バーチェという大きなコピー機が合ったのですが、私とこの大型コピー機君とは文字通り「火花を散らす」仲でした。
 私がコピー機に近づいて触れる寸前放電するんですが、コピー機君のボディは金属製なんですね。
 そこへ少々腹の出たおっさんが近づくと、最初に最も接近するのはベルトの下あたりという……。
 いえ、少しも気持ちよくはありません。ちょっとイタイです。

 そのうち気持ちよくなったかもしれませんよ。

ある青年の初体験

2000/3/7
甲地 史宜さん

 あるせいねんKは、16歳に時、童貞を失うことになるが、まず最初は無難に正常位で事を済ました。すると相手の女が「次はバックでやってみよう。」と言うことになり、バックで大人の体操をやったが。
 Kは手どうするか解らなかったのが、悲劇いや喜劇の始まりで、「手はどうするの!?」と相手の女に聞いて、女は「腰に手をおいてっ」といった。
 Kは、何を思ったか、手を自分自身の腰に当てて、バックで大人の体操をしてしまい、それを見た相手は、快感から大笑いへと位ってしまい、その青年の初体験は幕を閉じた。

 手をどうするかも結構なんですが、もう少し日本語をどうするかも考えてみよう。

電気女の懺悔

2000/3/1
トーストさん

 私は子供の頃から帯電しやすい体質で、この季節のオフィスは特に乾燥していてデンジャラスです。
 ヤクルトおばさんに小銭を渡そうとして放電してしまったり、コピー機に火花を散らした瞬間に心臓がドックンドックンしたりしています。さすがにこの時は「いつか静電気が原因で死ぬかも」と思いました。

 今のところ命に別状はないのですが、会社のパソコンを破壊してしまったことがあります。
 ある朝、今日は帯電が激しいな、と思いながらデスクのノートパソコンを起ち上げようとスイッチに触れると、バチッともブツッともいえない音がして指はヒリヒリ、いつまで待っても画面は真っ暗です。何度か再起動してみてもダメです。仕方がないのでシステム部署の人に来てもらったところ、「本体はちゃんと動いているけれど液晶がイカレているので工場に修理に出します」と言われました。
 とても「静電気で」とは白状しにくくて、「いやあなんだか突然こうなっちゃって」などとシラを切ってしまい大変申し訳なかったです。何とかならんかこの体質。

 おそらくあなたの体質ではまっとうな社会生活はご無理でしょう。ここはひとつ「電気女」の特性を活かせる生き方をするのがよろしい。
 となれば、答えは単純。ラムになるっちゃ。
 あるいは、仮面ライダー・タックル。

鍵にかんするダメ話

2000/2/28
yokoさん

 私も手ぶらが好きです。お札を一枚四角に折ってジーンズのポケットにつっこんで歩いてたりします。
 そのときはなぜか車のキーをジーンズの後ろポケットにつっこんでました。ちょっとそこのスーパーまでふらっと歩いていったのですが、帰ってくるとキーがない。正確には気付いたのは次の日で、そのころうちにはスペアキーなるものがなくてさあ大変! うちの中をひっくりかえし、JAFをよんで車内をさがし、スーパーへの道をなめるようにみてあるき、スーパーの忘れ物がかりに問い合わせ、それでもみつからず、あおくなってうちにもどる道すがら、そういえば、ここでちょっとしゃがんだんだとちょっと大きな家の新築の工事現場のところでふと立ち止まったら、そこの囲みの杭の上に私のキーはのっかているのでした。ジーンズのうしろポケットからしゃがんだときにこぼれおち、現場ではたらく中東系のおにいさんにひろわれ、しばらく現場関係者のあいだをさまよい、しかるのち、杭のうえにおかれたようなのでした。思いっきりよく降った雨にしたたかにうたれ、私のキーはうっすらさびているのでした。それでも無事もどってきてよかった。

 戻ってきたのは何よりなのですが、それより何故しゃがまれたのでしょう。
 ああ、そうか。お家まで我慢できなかったのですね。←こら

左利きは苦悩がいっぱい

2000/2/23
うっきーさん

 私は左利きなのですが、それが原因で幼少の頃から多くのダメなエピソードが産まれてきました。
 たとえば、無理に左利きを右利きに直そうとして習字教室に通わされたが、上手い字を書けないと家に返してもらえないので先生の目を盗んでこっそり左手で書いたとか、左利きを直していないことに腹を立てた小学校の先生に叩かれたとか(実話です)、まあ色々あるのです。
 始めからちょっと暗くなってしまいましたが、左利きの真の苦悩はそれではありません。

 左利きの真の苦悩、それは「利き腕が左手であることの呼称」です。
 世の中の大部分の人間は、それを「左利き」と呼ぶでしょう。
 それが普通です。利き腕が左手の人間もそれが普通と感じているでしょう。しかし世の中そううまくいきません。
 ちょっとご年配の方は「ぎっちょ」と呼びます。若い方は耳にしたことがないかもしれません。こう呼ばれるとちょっと差別用語的に感じてしまう左利きの人もいるようです。

 そして左利きの人間にとってちょっとどうかな、と思う呼ばれ方、それは「サウスポー」でしょう。
 英語であるだけじゃないか、ちょっとカッコイイではないか、と右利きの方は思うかもしれません。しかし考えてみてください。
 サウスポー。なんだかこの響きは、サッカーチームの名ゴールキーパーが必ずボールをセービングする手のような、そう、「黄金の左手」とでも日本語訳できそうな華々しさとこそばゆさを内包してはいないでしょうか。
 そしてピンクレディーがヒットさせたあの曲が、この呼称を世の中に広めたかと思うとなんともやるせないような、こそばゆくて仕方のないような気がしてならないのです。

 私は左ぎっちょなのですが、「ぎっちょ」という言葉は好きです。
 調べてみると「左ぎっちょ」は「左器用」から来たらしく、なかなか好ましい言葉だと言えます。
 しかし、「サウスポー」は確かにいけませんね。何がいかんと言って、「ス」から「ポー」と続く語感の情けなさといったらありません。スポー。何じゃこりゃ。
 でも、まだ良かった。これが
「サウスピー」
「サウスペー」
 だったら、世のぎっちょは全員恥ずかしさのあまり悶死していたでしょう。「サウスプー」もいかん。いかんったらいかんのだ。

 (無題)

2000/2/21
yokoさん

 自動販売機で紙コップにでてくるコーヒーをふたつ買おうとしたんです。お金をいれて、ボタンを押して、ちょっと待って左手で持つ。また、お金をいれて、ボタンを押して、ちょっと待って右手で持つ。それから、おつりを受け取ろうと思って右手で。……ザッバーン! わああ! 右手にはアツアツのコーヒーもってたんだった。忘れてた。あっつう。

 うちに帰ろうとしてたんです。買い物帰りで手にはいっぱいの荷物。玄関についたらすぐに家にはいりたい私はいつも鍵は車を降りるときに手にもちます。それで両腕におもい荷物をぶらさげて左手にキーホルダーを持って、右手でエレベーターの7階を押そうと手を伸ばしたら、あ、鍵が……。エレベーターの床と1Fの床のあいだのすきまに落ちました。そう、エレベーターの箱の外側です。見えないとこです。大きな皮製のキーホルダーだったのに、すぽっと見事にわずかな隙間をまっすぐつきぬけていきました。

 からだ半分ずつしか使えないってことでしょうか。ちなみに私は組む手は左の親指が上、腕なら右、足では左なんですけど。

 怪奇小説なんかで、よく身体の半分がもう半分に対して叛乱を企てるなんてのがありますね。  エレベータと扉の隙間は私にとってもかなり恐いものです。「ここに鍵落としたらどうしよう」と思うと、こわくて籠の中では鍵をとり出せません。そうかあ、やっぱりこういう目にあう人もいるんだなあ。

シャンプー

2000/2/17
洗井洗造さん

 シャンプーするのが怖いのです。
 シャンプーしていると後ろに人の気配がするのです。
 みなさんもそういった経験はないでしょうか?
 しかし、それだけではないのです。
 その気配は私がシャンプーをしていて目をあけられないのをいいことに後ろで黙々とコサックダンスを踊るのです。私は怖くなりすばやく髪を洗い流しますが、その間に気配は遠くなっていき振り向いたときにはいなくなっています。
 ああ、シャンプーするのが怖いのです。

 そういうときはフェイントかけるのがいちばんでしょう。子供の頃、時計の秒針は見ていないときには怠けているものだと思っていたのですが、フェイントかけてダブルテイクで見てみると、案の定止まっていました。で、奴は慌てふためいて動きだしたのです。
 ですから、洗井さんも、一度振り向いて、顔を戻し、またすかさずふり返るというフェイント攻撃をお試しください。きっとそこには。

実録・ニューシネマパラダイス

2000/2/14
トーストさん

 私の育った町はとても小さな町で、映画館が1軒だけあったのですが経営は思わしくなく閉めっきりになっていました。私が高校生だったある日、閉まっていた映画館が突然復活して、今から思えばあれは経営者がやけになったのでしょう、いい映画ばかりたてつづけに上映してから本当につぶれてしまいました。
 その最後の上映は「アメリカンニューシネマ特集」で、「卒業」を観に行きました。私はこの町で映画を観るのも最後になるだろうという悲しい思いとともに古ぼけた椅子に座ってダスティン・ホフマンやらキャサリン・ロスやらを眺めていました。客席には私と、最前列に座っている暇つぶしにやってきたと思しきおっちゃんが一人。
 と、突然扉が開いて青いうわっぱりを着たもぎりのおばちゃんが入ってきます。手にはお盆を持っていて、最前列のおっちゃんに「おっちゃん、ラーメン来たでー」と言いながら。そのおっちゃんは映画館にラーメンの出前を取っていたのでした。いつの時代の話かと思われるでしょうが1980年頃の話です。
 その後はラーメンを食べるズルズルという音とおいしそうな匂いが客席を満たし、それでもスクリーンの中では切ない恋の物語が進行しています。私は呆然としました。昔の田舎の高校生で、しかも女子の人であったので出前のラーメン食べながら映画を観るなんて思いつきもしなかったのです。まあ今だって思いつきませんが。しかしすぐに「くそー、その手があったか」と大変羨ましく思ったものでした。
 この一件はその後の私の映画館ライフに多大な影響を与え、私は名画座に食糧とビールをしこたま持ち込んで2本立てのうち1本は眠りこけるような女になってしまったのでした。

 映画館でラーメンというのはなかなか豪胆なことですね。「ちゅっちゅるる」という「ミセス・ロビンソン」を伴奏にほんとうに「ちゅるる」と食べていたのでしょう。なかなかエレーンことです。

謎が二つ

2000/2/8
ずづさん

その1

 代官山を歩いていたらビルの2Fだか3Fだかの窓に

 五月みどり
 オリジナル
 ティッシュBOX
 スクール

 と書いてある紙が張ってありました。
 行くべきでしょうか?

その2
 なぜ代官山を歩いていたかというと、買い物をするためなわけは無く、万歩計の歩数を稼ぐためでした。今、日本地図を作るのと東海道を歩くのの二つつけて歩いてるんですが、これが違うのだ。歩数が。
 日本地図は4000歩なのに、東海道は3000歩なの。
 なぜ1000も違うのでしょう。謎です。

 【その1への回答】お忙しいのなら、行かなくてもよいでしょう。「おひまなら来てね」とみどりさんもおっしゃってます。
 【その2への回答】東海道のほうは水前寺清子が憑依してるんと違いますか。

はじめまして

2000/2/2
KKさん

 今日のお昼ご飯は会社の食堂だったのですが。
 ホタテカツフライでした。
 それは良いのですが。
 普段のカレーは「ミックスカレー」という名前です。
 何のミックスなのか謎です。
 なぜなら普段のカレーはカツ抜きカツカレー状態。
 すなわちルーだけカレーなのですから。

 はっ!

 ご飯とカレーのミックスか……。

 いや。きっと、ミックさん考案のカレーなのでしょう。

駄文です

2000/2/4
ギター☆ジョビジョバさん

女美の風、第1話 からくり屋敷の源内せんせい

 時は元禄太平の世、江戸の城下町の西側にある堀切長屋には、沢山の職人達が住んでいた。ここには鍛冶屋、町刀匠、大工等の工人達の軒が連なっており、その西の外れの一角におおよそこの下町には似つかわしくない小洒落た邸宅があった。人はこの家を“からくり屋敷”と呼び、その主、姓を平賀、名を源内と言った。この男、無類のからくり好きで、その発明は正に奇妙奇天烈摩訶不思議、珍奇なる発想は留まる事を知らない。先日など“れえざあびいむ”なるからくりを思い付いたのだが、何やら怪しき発明は御法度と、その仕組みはお上を震え上がらせる程の物であった。そんなある日の事。数人の町人がこのからくり屋敷に走り込んで来た。
「せんせいっ、せんせーい!」
「何ですか、騒々しい」
 源内は奥の間で書を嗜んでいる最中だった。
「せんせい、まあた新しいからくり、思い付きなすったそうですね」
「うむ、もう知っておるか」
「はい、町中の噂でさあ。で、今回は何を?」
「うむ、此れじゃ」
 そう言うと源内は徐に、一見三味線の様な面妖な鳴り物を取り出した。
「何ですか、これは」
「えれきじゃ」
「えれきですかあ。へえ、ちょいと失礼」
「あ、これ、不用意に触れるでない」
 きゅいーむ!
「しびれてしまうぞ!」
「あ、せんせい、女子衆がしびれてまさあ」
「こりゃいかん、すぐに介抱せねば。皆、もう帰りなさい」
「まあたまた、せんせいは。おいたが過ぎますぜ」
「あはははははは」
 良くはれた日の出来事だった。

 しりあがり寿とか、そういう趣きですね。

駄文です2

2000/2/4
ギター☆ジョビジョバさん

 鬼よ、貴様は強かった。

 俺は現代社会の狩猟場であるこの四角いコンクリートの箱の中で、この箱が機能するための俺の持ち得る情報の一部を発し続けていた。

 昼過ぎの事だった。俺の中に邪悪な“何か”が生まれた。この世に存在する森羅万象、全て正と負から成っている。俺の口から取り込まれた食物は、其の正の部分だけを俺の体内に蓄積し、残骸である“負”のみを残していった。そしてそれはやがて邪悪な意志を持ち始め、触れれば切れる程の凄まじい醜気を帯び始めた。
 俺は奴を鬼と呼んだ。鬼は低く不愉快な声で俺に言った。
「ここから出あせえ……」
 このままでは周囲が、そして封印しているこの俺の命さえ危うい。
 俺はこの鬼を召喚させるべく、人目に触れない個室に存在する魔法陣へ向かった。魔法陣には僅かな水が湛えられている。俺はこの魔法陣に、初夏の白桃を彷彿させる我が臀部を突き出した。

 戦いが始まった。
 奴は俺の体内で一頻り暴れた後、やがてその姿を眼下に表した。
 俺はすぐさまメディカルチェックと称する確認を行った。
 戦いの果ての無残な姿はどこか悲しげであり、しかしその強さを思い出させる体調25センチメートル以上の巨体は何故か誇らしげでもあった。

 夢枕獏とか、そういう趣きですね。

駄文です。いい加減しつこいぞ。

2000/2/4
ギター☆ジョビジョバさん

 会社の机に噛り付いて仕事をしていると、横で喧しく受話器に唾を飛ばしながら喋る人が居た。他部署であるそのご年輩は、頻りにこう叫ぶのである。
「せやからな、ずるむけやねん。そう、その真っ直ぐ立ちあがってRと繋がる。……そうそう、それがずるむけやねん。そおや、ずるむけや」

「ずるむけ」である。

 何がどう「ずるむけ」なのか、会話の流れから恐らく納入した(若しくはされた)部品の塗装又はメッキ等の表面処理が何らかの理由により剥離したのであろう。それを彼は強調して、敢えて「ずるむけ」と言い放ったのである。懐かしい言葉である。もう何年も使っていない言葉だが、久しぶりに聞いたら聞いたで妙に新鮮味を覚えてしまう。しかしスゴい言葉だと、頭の中でリフレインする度に感じてしまう。だってアータ、「ずるっ!」と「剥け」ているのである。「剥ける」といった言葉がこの「ずる」で幾分威厳を帯びた語彙に発展するのである。 「暑い」なら「くそ暑い!」なのだ。キョービの娘達なら「超剥けてるー」いや、さしずめ「チョムケだよねー」である。しかし、今こうしてこれを書いているのだが、まだ叫んでいる。目の前の加藤君等は笑いを堪えるのに必死である。だってご年輩の方自身が「ずるむけ」だから。

 チョムケ……。チョムスキーとか、そういう趣きですね。

駄文です。読売新聞 朝刊トップ記事。

2000/2/4
ギター☆ジョビジョバさん

 本日正午、大日本バクロ党の西馬場党首による、以下の様な記者会見が開かれた。
 同党による調査によると、国内の花嫁のその内部は、8割がジャージにスニーカー、且つスニーカーは大半がアディダススーパースターである事が判明したとの事。これはチャペルや式場、その他多々花嫁が遭遇するであろう移動行動に対して、あまりに非機能的であるドレスの機動性を補うものとの見解である。この会見で最も驚愕する点は、この慣習が200年来続いている所にある。金襴緞子のお嫁さんもダイアナ妃も全てそうであったのかと考えると、動揺の色を隠しきれない。しかし確かにあれだけのドレスを着て静々と歩けるのは、なるほどスニーカーを着用しているのだと認めざるを得ない。この事実を受け入れるにはまだまだ時間がかかりそうだ。
 ハンバーガー大学の横陳助教授らのスニーカーとイベント時の機動性の関連研究を行うグループは、「多数存在する円卓の間を大きなドレスを引きずり移動する場合、常人の3.5倍の労力を要する。この場合の移動手段に反重力移動(以下ジャンプ)に適したナイキ系シューズよりも、高速水平移動(以下スタート&ダッシュ)に適したアディダスを選択する事は非常に理に適っている」
 しかし、現段階ではあくまで机上の空論に過ぎない本シューズの選択を、江戸末期の花嫁修業慣習時代から経験上脈々と受け継がれている事に、世論が動揺する事は明白である。また同党の発表によると、スニーカーメーカーのコメントから「モデルHANAYOME」なる純白スニーカーが存在し、生産は注文を受けてから神戸の靴職人により全て手作りされ、その発送は港倉庫前で午後0時以降、メン・イン・ブラックな男達に、アタッシュケースと交換で行うとの事。またこれを着用した既婚経験女性は、「不倫」「ヘソクリ」と共に、この秘密を墓まで持って行くとの事らしい。
 この事実が明白になった事で、今後花嫁保護団体、スニーカーメーカー、各結婚式場プロデューサー、田嶋陽子らの間で激しい物議が展開されそうだ。

 この人、いったい何本送ってきてるんだ……。

駄文です。嫌がらせではありません。

2000/2/4
ギター☆ジョビジョバさん

 星座を全部思い出せないんです〜。

牡羊座
 誰かが後ろからあなたを狙っています。
 パンツの中にピストルを仕込むと良いでしょう。
 ラッキーアイテム
 全国歌声喫茶マップ
 金閣寺爆破ボタン

蟹座(6/21-7/20)
 免許証を落としてませんか?
 明日には消費者金融の利用明細が届きそうです。
 ラッキーアイテム
 宇宙刑事ギャバン一匹

獅子座(7/21-8/21)
 今日部屋のドアを開けると、部屋中マシュマロがぎゅうぎゅうに詰まっているでしょう。掘削機の用意が必要です。
 ラッキーアイテム
 田中星児飼育セット

乙女座(8/22-9/22)
 道端で丹下だんぺーに「ボクサーにならねえか?」と声をかけられそう。
 彼女のいない人は泪橋に注意。
 ラッキーアイテム☆コークスクリュウパンチ

天秤座(9/23-10/22)
 アメリカ人に「ファックユウ、メーン?!」と言われたら
 感謝の意を込め「ユー ダムン ビッチ!!」と強烈に返してあげましょう。
 ラッキーアイテム
 旧東独性 暗視スコープ

蠍座(10/23-11/22)
 今週は要注意!!鼻に刺さった鉛筆はそっと抜きましょう。血がどばっと出ます。

射手座(11/23-12/20)
 お腹がゆるいあなた、ケツの穴はしっかりと閉めましょう。「バックファイヤァ」の異名が付きます。
 ラッキーアイテム
 超人ブルマー

水瓶座(1/20-2/18)
 地球のピンチです。彼・彼女のいない人は、かばんに夢と希望とほんのちょっとの勇気を詰め込んで救助に向かって下さい。

魚座(2/19-3/20)
 地球のピンチです。姑と同居中の嫁は、かばんに鈍器と殺意を詰め込んで出かけましょう。逮捕されんなよ!

 大槻ケンヂ「星座の名前を言えるかい」とか、そういう趣きですね。
 そして、この方のお名前は「つのだ☆ひろ」とか、そういう趣きでした。
 はあ。はあ。やっと終わった。

 (無題)

2000/1/30
トーストさん

 2ヶ月ほど前に、某音楽雑誌の創刊記念イベントというのを観に行ったんです。そしたらシークレットゲストで佐野元春が出てきました。そりゃあびっくりしたしラッキーと思いましたが、心の中でどうしても「ああ、さのもと・はる。」と発音してしまい、縁側で微睡んでいるおばあちゃんのイメージを打ち消すのに難儀しました。むかしむかし、「さのもと・はる」だとか「ロバートで、ニーロ」とか「シルベ・スタスタロン」とか言って笑っていた報いでしょうか。「せん・ばたろう」の呪いかも。

 私は、「たじま・はる」婆ちゃんの呪いに一票。

最適化されていない式

2000/1/26
やじさん

『ゲームロボット9』という電子ゲームがありましたね、昔。光るボタンが9個付いていて、モグラたたきとか9種類のゲームが楽しめるのです、確か。廉価版の『ゲームロボット5』もよろしく。
 それとは別に、高校時代に友人宅で遊んでいたときのことです。彼はボードゲームを持ち出してきました。5枚の厚紙があり、それぞれの裏表に別々のゲーム板を印刷してあります。10種類のゲームで遊べるわけです。
 ところがなぜか、そのゲームの化粧箱には『ゲーム9』と大書してあるではありませんか。「ロボット」を取り除いて電子ものではないことを断ってあるとはいえ、10種類でゲーム9とはどうにも納得がいきません。友人に説明を求めると、「いま気付いた」と言って驚いています。気付けよ。
 ともあれ、商品名に含まれる誤謬を発見した我々は鬼の首を取ったように高笑いしながら化粧箱を指さしていたわけですが、その指さした先に、指の先ほどの大きさで施された「プラス1」という表記を発見するまでに時間はかかりませんでした。「ゲーム9プラス1」です。
 何故にわざわざ和算を用いて表現しているのかは謎なのですが、我が人生最大の敗北であったことだけは明らかでした。

 だから、5=4+1で那須与一なんですってば。
 とりあえず、どうしても最適化したければ -f ではじまるオプションをいくつか試してください。
 詳細は、

  man gcc

 を参照のこと。

ますます

2000/1/19
沖縄社長さん

 昔の話で恐縮ですが、1999/1/26のずづさんの投稿に、「春夏冬」で「あきない」と読ませる看板があったとありましたが、あれは以前に、父からも聞いたことがあります。
 父の話によると、昔の店屋などには良く、

「春夏冬二升五合」

 と紙に書いて貼ってあったそうです。
 ちなみにこれで

「あきないますますはんしょう(じょう)」

 と読みます。
やはり駄洒落は我々のDNAに刻み込まれているのでしょうか。

「銭湯の湯船」で「言う(湯)ばっかり」というやつですね。
「砂返りて五つ」で「那須与一」と訓ませるのもあるんだそうです。
「すな」がひっくり返るから「なす」で、5=4+1だからだとか。
 そういえば「月見里」と書いて「やまなし」さんとか、「小鳥遊」と書いて「たかなし」さんとかいう姓もあります。
「中村」と書いて「だめ」。はっ。

 (無題)

2000/1/13
トーストさん

 あけましておめでとうございます。トーストです。
 最近はバナナについて考えています。バナナが好きなんです。バナナンバナナンのバナナ、果物のバナナです。他意はありません。
 先日、台所でコーヒーをいれながらふと小腹がすいたなと思い、じゃあこのコーヒーとバナナを1本部屋に持って行っておやつタイムだ、と考えたわけです。で、バナナを房からベキめじっと折り…気がついたらもう食べてました。台所で立ち食い。部屋までの数歩が我慢できないほど空腹だったわけでもなく、ちょっと解せない気分でしたがとにかくもう半分程は食べてしまっています。うーむ、なんだか強烈なデジャヴに襲われました。そう、以前にも焼きバナナを作ろうとしてフライパンにバターを温めながら皮をむいてそのままもぐもぐと食べてしまったことを思い出したのです。手に取るやいなやむいて食べてしまうのは何故なんでしょうか。ベキめじっ→むく→食べるという一連の作業がマクロ登録されているようです。私は樹上生活者だったころの「種の記憶」ではないかという仮説をたてたのですが、母に尋ねてみると「あのベキッとやったとこがもういかにもむいてっ、ていう形になっているからだ」とおっしゃいました。なるほど。瘡蓋をむいてしまうのと同じだという説ですね。
 というようなことをつらつらと考えていると、また悲しい思い出が甦ってきました。昔、ベルベット・アンダーグラウンドの、ニコの、ウォーホルの、あのLPを取り出す度にぴろーんとバナナの皮のシールを剥がして遊んでいたのですが、ある時久々に取り出してまあせっかくだから、とぴろーんとやったら途中でブッチリとちぎり取ってしまいました。LPを棚にぎゅうぎゅう詰めにしていたので密着していたんですね。別に誰が見ていたわけでもなく、そのLPも自分のものであるにも関わらず、妙にこそこそとちぎれたシールを貼りなおして片付けてしまいました。ああ、記憶を封印していたのに。

 ひゃあ。ベルベットのバナナ、ちぎっちゃったんですか。もったいないもったいない。値打ちもんですよね。
 大学の頃、先輩があのアルバム持っていまして、一度めくって見せてもらったことあります。
「何度もめくったら痛むから」などと言いながら恭しくなさっておられました。
 この人は、「スティッキー・フィンガーズ」のジッパーも、そうっと開け閉めしてくれました。
 私は残念ながらどちらも持っていませんが、女子の人に頼まれたら、自分のジッパー開けるのにやぶさかではありません。

 (無題)

2000/1/12
モゲオさん

 1月8日夜9時頃、私、鶴橋の串ホルモンを食べに行ったんです。
 私ホルモン大好きなんです、ハイ。ホルモン旨いですよねー、焼きセン、豚足、チレに子袋、たまりません。今日はホルモンについての話しじゃないんです。
 その帰り道での事なんですが、千日前線(道路)の歩道を、てくてく歩いてると左前方よりニャオ〜ンニャイ〜ンと聞いた事がある声がしまして、視線を向けると、そこに猫が一匹、バッチリ目が合っちゃいまして、意気投合。
 すかさずタクシーを止め猫とドライブ。
 行き先は私の住む仕事場兼住居のあるマンション(2DKの賃貸)。
 家に着いて、先ず風呂場でネコクリーニング、その後スーパーマルエイでネコ大好きフリスキーを買い込み、お食事タイム。
 というわけで現在猫を飼ってるんですがね、よ〜く考えてみると、このマンションで動物を飼う事は、私がストリートおじさんになる事を意味します。
 ストリート猫によって私がストリート人間になる、アハハ、世の中うまくできてますよねー、キース様、トホホ。
 しかし私はくじけません。
たとえ管理人が「ピンポ〜ン、お宅、ひょっとして……、間違いやったらごめんやで、まあ〜そんな事ないと思うけれども、、万が一の事として質問があるんやけれども、貴様、ね、ねこ飼ってるんちゃうか!! えへへ、間違いやと思うけどね……、白状せんかい!!」
私:「にゃんのことですか? にぇこ? にゃんのことですか? にゃお〜んにゃお〜んにゃんにゃん!!」
 でピンチをきりぬけようと決めました。
 そのかわり、道で管理人と遭遇しても「こにゃにゃちわ、にゃんにゃん、にゃお〜ん」と応えなければならないですがね。
 しかし、相手も癖者、「にゃん、にゃんこ元気にゃん?」
 などと、映画『大脱走』ばりのトラップを仕掛けてくるやも知れませんので、そのあたりは準備ばんたんです。
 ところで、キース様は考察マニアですよね?
 猫についての考察を次回のエッセイでお願いします。
 たまには読者のリクエストに応えてください。

 ということで、リクエストにおこたえして今回は猫話でした。

アイドルの楽しみ方

2000/1/9
ばるさん

 こんにちは。いつも楽しく雑文を読ませて頂いています。この度は、先日私が電車の中で耳にしたアイドルの楽しみ方について投稿してみたいと思います。

 アイドルといっても世の中には千差万別、義務教育も終わらぬ少女から25過ぎの男性まで様々なタイプがあふれていますが、ここでお話したいのはM〇Xというアイドルグループです。レナとかミーナとかブルーナとかいう女性たちで構成されています。
 20歳前後とおぼしき男性2人組は、MA〇についてこう話していました。
男性1「おれ、〇AXって結構好きなんだよな」
男性2「ええっ、どこがいいんだよ。なんかぱっとしないじゃないか」
男性1「そこだよ。そこがいいんだよ。ダンスも上手いし歌も下手じゃない。でもなんだかぱっとしない。だからいつも必死だろ? 歌を1曲出すたびに、これがダメなら後が無い、っていう必死な部分があって、俺はそのスリリングなところが大好きなんだ」

 これはアイドルを新しい視点から見た、画期的な楽しみ方ではないでしょうか。
 アイドル生命をかけて歌う彼女達を危険な瞳で見つめる彼に、私は心の中で拍手を送りました。

 ちなみに、彼らはこうも言っていました。

男性2「じゃあ、深田恭〇はどうなんだ」
男性1「うーん、おっぱい星人だからなー。おっぱいはなー」

 しょせん、男はおっぱい大好き星人なのでしょうか。

 お名前に敬称つけましたら、何だか害虫駆除剤のようになってしまいました。すみません。
 いわゆる「通の視点」でのアイドル鑑賞ですね。竹内義和がよく指摘している楽しみ方です。
 ただ、私はそっちの方に疎いので、あまり楽しめないのが残念です。MAXというのはいちおう名前くらいは判りますが、この名を聞くとどうしても「猿」を思い出してしまいます。大島渚のせいです。
 深田恭子は、名前も顔もわかりますよ。ふはははは。
 まあ、それくらいで勝ち誇って笑っているところがすでにダメなのかもしれませんね。しくしく。


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